節約術

節約術節約術と言えば「貯金」と耳にタコができるほど説教されたことがあります。
よく、親や学校の先生に「節約しなさい」などと言われますが、どんな節約術でしょうか。
何のために節約するのでしょうか。

このような「節約」という言葉には大抵「貯金」という意味が含まれていると感じませんか?
私のように親から「お金を節約して貯金しておきなさい」なんて言われたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

間違った節約術

貯金銀行に貯金をするとお金はどのような動きをするのでしょうか。
解りやすいように「1万円」で例えてみたいと思います。

あなたが銀行に1万円貯金するとします。
銀行は金融業ですので「他人にお金を貸して利子を取る」という収益事業をします。
あなたが銀行に貯金した1万円はそのまま銀行に留まっているわけではありません。

ここで、私が銀行から1万円借りたとします。
私は、その1万円を遣って何かを買ったりするでしょう。
あなたは貯金した1万円をずっと銀行に預けておきますか?
大抵の方はいつか1万円を引き出して遣います。

あれ? 1万円を遣ったのは「わたし」と「あなた」の二人いますね。
銀行に1万円を貯金したのに遣ったのは2万円です。
結局、1万円を借りた私はいずれ銀行に返済するので、銀行はうまくやりくりしてつじつまを合わせているのです。

銀行に貯金するということは複数の人が、そのお金を遣えるようにやり繰りして消費を促進しているということになります。
金融業とはそういったもので、消費を促進することで借りる人を更に増やし、お金を動かすことで成り立っています。
「無駄遣い」とは言い過ぎかもしれませんが、これは「節約」と言えるのでしょうか。

節約できていませんね。 もと金の1万円より多く消費しています。

 

正しい節約術

昔は銀行というものがありませんでした。
しかし、昔も「節約」という考えはあったようです。

昔の節約術を先ほどのように1万円で例えてみましょう。
あなたは仕事をして1万円もらったとします。
銀行というものが無い時代の話ですので、貯金はできません。
「宵越しの金は持たない」というような言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、多くの人が1万円もらったら1万円遣っていました。
ではどうやって節約するのでしょう。

その節約術とは単純明快で、1万円もらったら8千円だけ遣って残った2千円で本を買って勉強するなり何かものを作って売るなり、多くの人のためになる施設を建てるなり、というような投資をするのです。

お金

自分で遣ったのは8千円、他人が遣ったのは2千円で「結局合わせて1万円つかっているじゃないか」「何が節約術だ」とおっしゃる方もいるでしょう。
しかし、これは投資ですから、例えば本を買って覚えた学問で次は1万2千円稼げるようになるとしましょう。

1万円あったら自分に8千円他人に2千円、合わせて1万円遣うと1万2千円戻ってくるという考えです。

もと金以上の消費はありませんし、多く戻ってきましたね。
これが本当の節約術なのではないでしょうか。

 

節約術と貯金|お金と本で学ぶ収入が増える本当の節約 まとめ

みなさん、何のために貯金していますか?
何のために節約するのですか?
何かはっきりとした目的のためにする節約というのが本当の節約術ではないでしょうか。

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