今日、大阪で震度6弱の地震がありました。
この記事を書いているのはその当日2018年6月18日です。
ニュースなどで報道されているのでご存知かと思います。
画像はYahoo地震速報からです。
私は早番で会社に出勤していましたが、7時58分ごろにドーンというものすごい地震でした。
作業場は3階だったのでおそらく1階よりも揺れが激しかったとは思いますが、阪神・淡路大震災を経験している私にとっては、家は大丈夫か? 外に出たら瓦礫の山になっているのでは? と思わせるほどの揺れでした。(体感)
その後、会社の避難場所に移動し、待機。
少し落ち着いた頃に帰れる人は帰ってもいいとのことだったので帰宅しました。
外へ出てみると意外に大丈夫そうだったのですが、8時08分、8時18分、8時31分、8時33分、8時38分、8時42分、8時51分とおよそ10分おき、さらに9時13分、10時03分、10時59分、12時36分、12時41分、12時52分、13時11分、13時56分と、今もなお大阪府北部を震源とする地震が発生しているようで余震にも気をつけなければなりません。
地震でもっとも困ること
さて、地震が発生して非難、待機している間に、被害の多かった高槻からきている同僚と話をしていると「家族とは連絡が取れて無事だがトイレが流れない」というのです。
高槻市では道路が陥没し、水道管が破損して水があふれ出るというニュースがありましたが、地震などの災害時に普段の生活で使っているものが使えないということは多々あります。
水が出ない・ガスが使えない・停電している、というのはあるていど想定できますよね。
しかし、問題は下水に異常があってトイレが流れないということです。
今までにも、阪神淡路、東北、熊本などの震災で一番困ったことにトイレを挙げる人はたくさんいたようです。
これだけ頻繁に地震被害があると災害時用に防災グッズや非常食を備蓄している方も多いようですが、トイレのことは意外に重要視していなかったということなのかもしれませんね。
震災時のトイレの重要性
今回の大阪の地震は7時58分という通勤ラッシュの時間帯です。
そのため、電車に乗っていた人は大変な思いをされたことでしょう。
私の近くの駅でも地震から2時間後の10時頃に車両から列をなして降りてくる姿をみましたし、友人も車両内で2時間待機させられたといいます。
余震などのおそれもありますし、各交通機関が安全を最優先するのは当然かと思いますが、さすがに車両内で2時間以上待機すると色々な問題が発生します。
気分が悪くなる人、不安になる人、酸欠状態になる人などいたと報道されていました。
しかし、誰でも抱える問題として挙げられるのがトイレですよね。
大阪の地震でも車両内でトイレに行きたいという人が大勢いたようで、一時的に外へでて車両と車両の接続部分の陰で用を足してもらうという緊急対応をとったようです。
トイレに長蛇の列
トイレに困るのは車両内だけではありません。
地震による全線運転見合わせにより都市部中心にあたる大阪駅では人がごったがえしていました。
これではトイレに行きたくても長蛇の列をひたすら待たなくてはなりません。
さらに電車だけではありません。
車で外出していたとしてもコンビニやスーパーなどの店舗内のトイレも長蛇の列です。
また、避難所のトイレなどもトイレが使えなくなるケースもあります。
トイレが流れなくなると排泄物でいっぱいになることが原因で便器が詰まったり、多くの人が使用することによって衛生的に悪い状態になります。
地震でトイレが流れなくなる理由
地震が起こると水道管や下水道が破損するおそれがあります。
地震はプレートが動くことで発生しますが、プレートが動くと地面がずれ、地面の下に埋まっている水道管や下水道が破損するのです。
また、ビルやマンションの場合は各部屋の排水管は1階から最上階まで1本の太い配管へと流れ込んでいるので、1ヶ所で破損が起こると全ての階、部屋で排水できなくなってしまいます。
水道管も同様です。
よくお風呂の残り湯を溜めておき、災害時に水道が止まってしまったときにトイレの水に使うという防災対策がありますが、下水道や排水管が破損してしまうと水があっても流せないのです。
仮設トイレだけでは万全とはいえない
よく町内会やマンションで仮設トイレを購入する地域もありますが、それだけでは万全なトイレ対策とはいえないかもしれません。
仮設トイレを大勢の人たちで衛生的に使用するというのは簡単なことではありません。
阪神淡路大震災直後の仮設トイレの悲惨な状況を聞いたことがある方もいるでしょう。
便器周りだけでなく手洗い場や入り口付近まで足の踏み場もないくらい排泄物であふれていたといいます。
また、後ろで並んでる人たちを待たせて用を足しているのですからかなりのプレッシャーでもあります。
トイレが流れなくなったときの対処法
今回の大阪の地震のように被害がでている地域はありますが、自分が住んでいるところは非難するほどのこともないが、トイレが流れないという場合もあるでしょう。
こういう場合、簡易トイレが役立ちます。
簡易トイレには大きく分けて2種類のものがありますのでどちらかを用意しておくほうが良いでしょう。
簡易トイレを選ぶポイントとしては臭いと衛生面です。
凝固させる処理剤に消臭効果と抗菌効果があるものを選びましょう。
簡易トイレ
組み立て式の簡易トイレです。
水を使わずにコレだけで処理できるものです。
消臭効果、抗菌効果ともに優れたものがあります。
災害用にコンパクトにまとめられたものもありますので通常時もかさばることはありません。
トイレ処理剤
ご家庭の便座を使って用を足すタイプです。
普段使っているトイレを使用し、処理剤をかけて凝固させるものです。
こちらも水を使いません。
トイレに関連する防災グッズ
これ簡易トイレ以外にも役に立つものがあります。
これらを防災用として備蓄しておくことをおすすめします。
- 排泄物を捨てるためのゴミ袋
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ
- 密閉型汚物入れ
- 消毒スプレー(手洗い)
簡易トイレはどれくらい必要?
地震が起こった時のために簡易トイレを用意するとして、いったいどれくらいの数を用意しておけば良いのでしょう?
1日に大便が1回、小便が4回として計5回です。
最低限の復旧が行われるのが7日とすると、5回×7日分で35回分のトイレ処理が必要です。
4人家族なら35回×4人で140回。
これくらいを想定しておけば地震の際のトイレの悩みも軽くなるのではないでしょうか。
大阪地震でトイレが流れなくなった~水道管破裂だけでは済まない一番困ること~ まとめ
地震が発生すると断水や停電が起こり、トイレの水が流せなくなります。
駅やコンビニなどの公衆トイレは長蛇の列。
仮設トイレは衛生面で不安あり。
トイレが流せなくても使える簡易トイレを備蓄しておく。
簡易トイレは抗菌効果と消臭効果が優れているものを選ぶ。
必要な簡易トイレの数は一人当たり35回分。