任天堂の社長古川俊太郎のインタビューでの発言が話題になっています。
古川俊太郎氏は今月28日に任天堂社長として就任が決まっています。
共同通信のインタビューではスマホ向けゲームの売上高を1000億円規模に引き上げるというのです。
古川氏がいうには「スマホ向けゲームの市場は重要なビジネスであり、収益の柱の一つにしたい」といいます。
この発言が様々な推測や話題をよぶことになろうとは。
任天堂の収益の柱
現在の任天堂の収益の柱となっているのはニンテンドースイッチとニンテンドーDSです。
スイッチはWiiやWiiUの後継機種となる家庭用ゲーム機で、任天堂独自のゲーム感からうまれたヒット商品です。
ニンテンドースイッチを世に送り出した君島達己氏は、スイッチは想定以上に成功したという。
任天堂はこのスイッチにより業績が前の期の6倍にも膨らむという急回復するとともに中東や東南アジアをターゲットに販路拡大を狙っています。
さらに販路を拡大する
販路拡大のターゲットは海外だけではありません。
現在のネット市場の販売額の上昇には目を見張るものがあります。
そこで任天堂が目を向けたのがスマホゲーム市場です。
2015年にディー・エヌ・エー(DeNA)と提携し、人気キャラクターのマリオを主軸としてスマホゲーム市場に参入しますが、キャラクター使用料収入などを含めて393億円と任天堂の売上全体の約4%という数字でした。
君島氏もスマホゲームでは思ったところまで行けなかったと反省するとともに、古川氏に期待しているようです。
ガチャ課金システム
古川氏の「スマホゲームの売上を1000億円規模に引き上げる」という発言にユーザー間には様々な噂が飛び交っています。
現在のスマホゲームの収入源の主流は課金によるものです。
スマホゲームを課金して購入する買い取り型とよばれるタイプのゲームものもありますが、多くのスマホゲームは無料でダウンロードでき、その後、追加のアイテムやチケットを課金購入するものです。
一昔前ではアバターやアイテム課金が主流だったのですが、現在ではガチャ課金と呼ばれるものが主流となっています。
ガチャ課金というのは、一般的にオーブなどと呼ばれる玉を課金購入し、そのオーブによって様々なキャラクターやアイテムが当たるガチャを回すというものです。
ダウンロードは無料、オーブも毎日ログインするなどして無料でいくつかもらえますが、ほしいキャラクターを当てるには何度もガチャを回す必要があり、ここに課金が成立するのです。
こういうタイプのゲームをガチャゲーと呼んだりもします。
ガチャゲー
さて、任天堂のスマホゲームというと「スーパーマリオラン」は買い切り型で登場しました。
しかし、古川氏の発言を聞くと現状弱い任天堂のスマホゲーム売上を数倍にすることは困難かと思われます。
そこでユーザーの間で噂になっているのがガチャ課金タイプ、つまりガチャゲーを量産してくるのではないかというものです。
ガチャ課金には賛否両論あり、このガチャ課金システムにうんざりしているスマホユーザーも多いようです。
任天堂がダメな方向へ向かう、あるいは任天堂にしか作れないゲームをしたいのに、よくあるガチャゲーを作らないで欲しいというファンの声もあるようです。
今後の任天堂は、社長交代で若返りが進む傾向にあるようで、どのような発想で独創的なゲームを作り出すか期待されています。