アリアナ・グランデというアメリカの人気歌手が手のひらに「七輪」という漢字のタトゥーを入れたことが話題になっています。
アリアナ・グランデさんは過去にもポケモンのモンスター「イーブイ」のタトゥーを彫ったことで話題になったが、今回は最新シングル「7つの指輪」にちなんで「七輪」と彫ったそうです。
日本人がよく着ている英語が書かれたTシャツにも馬鹿げた意味の単語が盛りだくさんなのではあるが、なぜ外国人は日本語の漢字を間違えるのでしょうか。
外国人がよく間違える日本語の発音
どこの国の言葉でも同じだが、ひとつ文字が違っただけで意味が変わる言葉は多い。
外国人の場合、日本語の中でも母音を伸ばす単語に弱いといいます。
これは日本語の読みを書くときに「U」を使わず「H」を使うからというのもあるかと思います。
例えば、「工事」を英語の読みに変換すると「Kohji」あるいは「Kohzi」となります。
日本のローマ字では「Kouji」となりますよね。
日本語では必ず「こ」「う」「じ」という3つの文字を発音します。
しかし、外国人は母音を伸ばす文字単体では発音しない「h」という文字を使うので、誤って「孤児」などと発音してしまうのではないでしょうか。
この間違いに気づかずにいると大変なことになったりもします。
「風鈴が大好き」と言うつもりが、「不倫が大好き」と言ってしまったり。
これは相手も驚きますよね。
外国人の好きな漢字
日本の漢字の中でも外国人に人気なのが「美」「愛」「道」などです。
「美」や「愛」は漢字が好きというよりも、その言葉の意味が好きなんでしょうね。
「道」に関しては武士道などにもみられるように、日本人の精神的な部分に惹かれる外国人が多いことがわかります。
また、柔道や剣道といった武道にも「道」を使うことから外国人に人気になるのは必然ですね。
さらに、「風」や「月」なども人気なようです。
風という漢字は書くのが難しいですが、綺麗に書けるとたしかにかっこいいですよね。
単純に複数の漢字を合わせると間違える
アリアナ・グランデさんの場合はこれですね。
「七つの指輪」だったら漢字だけにせず、送り仮名を含めて「七つの指輪」とタトゥーを入れればよかったのです。
なぜに「七輪」となってしまったのでしょう。
「七」と「輪」は全く違った意味を持ちますよね。
五つの輪でオリンピックを指す「五輪」のように「七」の場合もなるのかというと、違うんですね。
焼肉や魚を焼く「七輪(しちりん)」となります。
こんなタトゥーもありました。
「痛」という漢字には「痛み」や「苦痛」などの意味を連想します。
さらに「風」は、さっそうと吹き抜ける風といったように爽快な印象です。
しかし、これを合わせると「痛風(つうふう)」となりますね。
これはもはや病名です。
せっかくかっこいい漢字を組み合わせたのに、全く違った意味になる。
漢字って恐ろしいですね。
漢字をよく知る人もいる
好きな漢字という質問にこんな答えもありました。
「火花」が好きだというのです。
理由は「見た目も響きもカッコいい。逆にすると花火になるのが楽しい。」
火花と花火、並びを変えただけで違う意味になり、またそれを理解しているのが素晴らしいですね。
また、外国人の漢字通では凹凸が人気のようです。
理由は「見た目で良く表現できている」というもので、これも漢字をよく知る外国人ならではと言ってもいいかもしれませんね。
日本人の私たちには凹凸って漢字だったっけ?となりますが、確かに見た目で意味を表現できている漢字ですね。
今回のアリアナ・グランデさんのように「七輪」とタトゥーを彫るような間違いをしないためにもよく調べたほうがよさそうですね。