「お金持ち」と簡単に言いますが、なってみたいものですね。
お金持ちにはお金が集まるんです。
お金持ちには大小いろいろありますが、ここでは事業としてお金を貸せるほどのお金持ちを指します。
それは「お金持ちにお金が集まる理由」を知れば納得していただけるかと思います。
何故なら、お金持ちの中でも「金貸し」が一番理にかなった商売だからです。
お金持ちの商品とは
一般企業は原料を購入して商品を作って販売するのが多いですよね。
また、小売店や卸売業者のように商品を購入して転売する方法もあります。
いずれにしても何かを買って売るということに変わりはありません。
「買う」「売る」といった商いをするにあたって必要なものはお金です。
お金で何かを購入して、労働力の対価分、利益をもらって販売するのです。
しかし、金融業の場合、商品が「お金」そのものです。
もちろん、「お金」プラスアルファのサービスを必要とする場合がほとんどですが、メインの商品は「お金」。
ただし、お金を持っていないと貸せません。
そう、お金持ちだけが儲けることのできるシステムがあるのです。
3タイプに分類
少し強引ですがわかりやすくするために人を3タイプに分けてみます。
- ひとつはお金を貸す人(金貸し)
- もうひとつはお金を借りて収益事業を行い、利益を得る人
- 最期のひとつは働いていてもお金を借りることのできない人
ここで注目すべき点は①に分類される人です。
②の人は働いたお金で①のお金持ちと呼ばれる人たちに利子を支払っています。
③の人は働いたお金で自分が生活するだけですが、お金を借りることができないため、大きな利益を生むことは難しいのです。
なにも上下に分類しているわけではありませんが、③の人は②の人に雇われて労働していますよね。
また、②の人③の人双方に言えることですが、自分の時間を使って労働しています。
この「労働力=人生の時間」を使って、結果的に①の人に利子を支払っているのです。
つまり、②③の人たちの「人生の時間」を①の人が吸い上げているとも言えるのではないでしょうか。
景気の影響
大抵の人は先述の②か③に分類されると思います。
仮に①を「お金持ち」、②③を「一般」としましょう。
景気が良くなると一般の人は潤います。
金銭的に潤うと次の収益に向かって事業を拡大します。
事業を拡大するときに必要なのが「まとまったお金」です。
この資金を調達するために一般の人はお金持ちから借金をし、利息を支払うのです。
もし、あなたが借金をせず、自分の楽しみにお金を遣ったとしても同じことです。
お金はまわりまわって、いずれ誰かがお金持ちにお金を借りることになります。
このため、景気が上向きの時にはお金持ちも儲かるのです。
景気の上がり下がり
景気が後退している時はどうでしょうか。
この時、お金持ちはうまくやり過ごせば資金は減らず持ちこたえます。
しかし、一般の人は売り上げが減ったり、仕事を失ってしまうこともあります。
つまり、一般の人は景気の上がり下がりに影響されやすく、お金持ちは影響されにくいことになります。
景気は上がりっぱなしではありません。
景気には波があり、上がっては下がり、また上がるという風に変動していきます。
この景気の上がり下がりが一般の人からお金持ちに「労働力=時間=お金」を運んでいくのです。
お金持ちと金貸し|お金が集まる理由と景気の影響 まとめ
お金持ちは景気の変動に左右されにくい傾向があります。
景気の良い時は、たくさんのお金を借りてくれるため、利子収入が増えます。
平等が正解かはわかりませんが、現状の社会システムでは自然と不平等になってしまいます。
不平等であるからこそ「やる気」が出るのですから、この社会システムを否定するつもりはありません。
しかし、お金が動き方、まわり方を知っておくことで私たち一般人の商売に役立つと私は思うのです。