《目が痒くてとても辛い》
《かんでもかんでも鼻水が出る。鼻水が詰まる》
《何回も何回もくしゃみが出る》
こんな症状が一週間も二週間とも続いてしまうと「ひょっとして花粉症かも?」と思ってしまいますよね。
2,500万人以上の方がかかっていて、今や国民病とまで言われている花粉症。
この時期が来るのが怖いという人もいると聞きます。
上記のような症状がひどくなると、鼻水が溜まって副鼻腔炎を引き起こしたり、倦怠感や頭痛を覚えたり、不眠などへの不調へと繋がってしまいます。
もっと悪化すると、集中力が減退し、やる気がなく、何もしたくない鬱病のような状態になる恐れがあるとも言いますから「花粉症くらい大したことはないから」と安易に自己判断するのはやめましょう。
症状が長く続く場合、全然快方しないような時は、病院に行って適切な治療を受けることが大切です。
ところで、花粉症は2月から4月頃に起こりやすい症状だと思っていませんか?
実は5月や6月であっても、同じような症状があったらそれは花粉症かも知れませんよ。
5月~6月の花粉の種類と症状の原因は?
花粉症の原因として、先ず名前が出てくるのが「スギ花粉」です。
日本人の約8割はこのスギ花粉のせいで花粉症を発症していると言われていますし、スギ花粉が飛散し始める2月~4月頃は花粉症患者が一気に増える時期なのです。
戦後日本の木材供給のため植林された杉。
当時は宝の山とも言われましたが、外国産木材に押され値崩れしたあげく、花粉症の元凶とされ、最近ではすっかり敬遠されてしまいましたね。
杉には罪は何もないのですけど…。
と言っても、スギ花粉以外が原因の花粉症を発症している方も実はいらっしゃるんです。
花粉症とよく似た症状に悩まされても、5月~6月頃だと「スギ花粉はもう終わっているから、これは花粉症じゃない」と考えてしまうかも知れません。
しかし、花粉症を引き起こす原因となる植物には50~80種類もあると言われており、その時期ならばヒノキやブタクサ、カモガヤ、シラカバなどが原因として考えられるのです。
5月~6月の花粉症や花粉アレルギーの症状とは?
2月~4月のスギ花粉と同様、5月~6月の花粉症でも鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目の痒みなどが主な症状として表れます。
例えば、シラカバ花粉が原因の花粉症の患者の中には、りんごやいちご、柿、プラム、メロン、梨、桃などの果物を食べると口の中が痒くなる「果物過敏症」を発症する人もいるそうです。
シラカバは木なのに、なぜ果物?というのも不思議ですが、その理由も未だ不明ですから、自分が気をつけるしかないようです。
また、カモガヤなどのイネ科の植物が原因の花粉症の場合は、花粉の飛散時期が比較的長く、あちこちに生えているので、症状も長い期間出やすいという傾向があります。
さらに、イネ科の植物が原因の花粉症の場合は、咳がなかなか止まらず、そのまま花粉喘息になってしまう場合もあるので、注意が必要となります。
花粉症対策 ~病院は何科に行けばいいの?~
最近は、花粉症に限らず、アレルギー性疾患になる方が多いためか、大きな総合病院にはアレルギー科を設置しているところも増えているようです。
「花粉症かも?」と思ったらアレルギー科に診てもらうのが良いと思われます。
もしアレルギー科が近くにない場合は、症状により専門科へ行くことをお勧めします。
鼻や喉の症状が強く出ているのであれば耳鼻科や耳鼻咽頭科、目が痒くて辛いのなら眼科を受診しましょう。
もし、それらの科がなければ内科でも大丈夫ですよ。
5月下旬~6月の花粉症対策!|症状から原因と種類がわかる? まとめ
スギ花粉だけが花粉症を引き起こす原因はではないということがわかりました。
一般的に花粉症の時期と言われている2月から4月以外の月であっても、鼻水やくしゃみ、目が痒いなどの症状が続くようだったら、花粉症を疑って病院へ行くことをお勧めします。
たかが花粉症と侮ってはいけません。
悪化するととんでもない症状を引き起こす可能性のある怖い病気です。
きちんと治療を受けて治すようにしましょう。