くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出たら即「花粉症」を疑う方も多いと思います。
年を追うごとに患者数が増え続け、今や国民病とも言われるくらい多くの方が花粉症に悩まされているという統計をよく見ます。
最近は花粉症用の市販薬の数も多くなってきているので、症状が比較的軽い人とか、仕事などでどうしてもすぐ病院へ行けない人などは、まずドラッグストアへ駆け込むというケースも多いのではないかと思います。
ただし、花粉症によく似た症状が起きる目や鼻の病気もありますから、自己判断が間違えていたりしたら、症状を悪化させてしまう可能性もあるのです。
できることなら病院へ行って「あなたは花粉症です」と診断してもらうことがまず一歩です。
その上で薬を服用ということになりますが、普段使う花粉症薬はドラッグストアで簡単に手に入る市販薬にしたいという人も多いのではと思いますので、今回の記事では花粉症に効く《市販薬》を紹介してみようと思います。
花粉症の薬の選び方のポイント ~どの症状に効くのか?~
花粉症の症状は、それ以外の病気でも出てくることが多いので、目がかゆいとか鼻水が出るからと言ってすぐに花粉症と決めつけるのはやめておきましょう。
ただし、毎年同じ時期に起こるとか、症状が一時的なものではなく長期的に続くという場合は、花粉症を疑って市販薬を選んでみるのも良いと思います。
では、症状別に花粉症の市販薬の選び方をご紹介してみますね。
目に痒みや充血がある場合
目薬は、目の症状によって作用がそれぞれ違ってきます。
例えばかゆみがある場合はかゆみを抑えるもの、充血が気になる場合は充血をひかせてくれるもの、異物感があるときは取ってくれるもの、というふうに自分の症状に合わせて選ぶようにしましょう。
花粉症が原因で症状が起こっているとはっきりしている時は、アレルギー専用の目薬を選んでくださいね。
鼻水や鼻づまりに悩まされている場合
鼻水や鼻づまりに効果のある市販薬に2種類あっては、内服用と鼻に直接噴霧する点鼻用です。
それぞれの薬で即効性や持続性に違いがありますし、薬によっては長期的な使用が禁止されているものもありますので、必ず用法や用量を守って使用して下さい。
くしゃみがひどい場合
ひどいくしゃみに悩まされている場合、一般的には抗ヒスタミン系の薬を使うと、くしゃみの元となるヒスタミンの働きをブロックして抑えることができます。
花粉症に効く目薬おすすめ5選
では、それぞれの市販薬の選び方がわかったところで、ここでは花粉症に効くお勧めの目薬を紹介したいと思います。
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ザジテンAL点眼薬
医療用医薬品であるザジテン点眼薬のスイッチOTC(病院薬の成分を市販薬に転用)として販売されている薬です。
主成分として抗ヒスタミン薬であるケトチフェンフマル酸塩が配合されています。販売会社:ノバルティスファーマ
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アルガード クリアブロックEX
アレルギー症状にだけ効果があるのではなく、炎症を伴う症状にも効果がある薬です。
今までの一般用なアレルギー用目薬を使用しても効き目がないと感じた方や、炎症を伴う方症状の方にお勧めです。販売会社:ロート製薬
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アイリスAGガード
ヒスタミンは目のかゆみや不快症状を引き起こす原因物質ですが、その発生を抑えてくれる予防効果があり、クールな差し心地で清涼感もあります。
人によってはクールさが刺激的過ぎるという人もいるかも知れませんが、逆にその刺激が効きそうだと言う人もいるとか。販売会社:大正製薬
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アイフリーコーワAL
目のかゆみ、充血に効果的で、花粉症の予防にも優れています。
花粉が飛散する前から使うとより効果的です。
しみにくく、優しい差し心地が人気の目薬ですよ。販売会社:興和株式会社
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マイティアアイテクト アルピタット
花粉症が原因の目の炎症(かゆみや涙目、ゴロゴロするなどの異物感)に効果のある目薬です。
マイルドな差し心地とクールな差し心地の2種類がありますので、自分の好きな方を選んで下さい。販売会社:千寿製薬
花粉症の鼻水や鼻づまりに効く市販薬のおすすめ5選
ここからは鼻水や鼻づまりに効く市販薬を紹介します。
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ザジテンAL鼻炎カプセル
これも、今まで病院で処方されていた薬を市販薬として購入できるようになったスイッチOTCとして発売された薬です。
アレルギー症状を抗ヒスタミン薬が抑えてくれます。販売会社:ノバルティスファーマ
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アレグラFX
世界100国以上でアレルギー性疾患治療薬として使用されてきた「フェキソフェナジン塩酸塩」を市販薬として販売しています。
眠たくなりにくく、口も渇きにくいと言われています。
発売当時のCMに某アイドルを起用したため話題となり、品切れが相次いだということでも有名になりましたね。販売会社:久光製薬
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ナザールαAR
ステロイド剤が配合された点鼻薬です。
ステロイドと言うと、どうしても副作用が心配されますが、これは直接鼻腔内に噴射する点鼻薬タイプの薬です。
そして点鼻薬は内服薬に比べて副作用が少ないので、安心して使うことができますよ。販売会社:佐藤製薬
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パブロン点鼻薬
花粉の飛散が始まる前から使用すると、症状の悪化を予防することができます。
血管収縮剤(交感神経刺激剤)が入っていないので、不快な鼻水や鼻づまりをすぐに治してくれるスピード性は弱いのですが、安全性の高い薬です。
逆流性防止装置がついているので、衛生面も考慮されています。販売会社:大正製薬
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エージ―ノーズ アレルカットS
この薬には血管収縮剤であるナファゾリン塩酸塩が配合されています。
すぐ効き目が現れるので、不快な症状を鎮めてくれる効果の高い薬です。
しかし、依存性がある薬ですから、長い期間使用するには注意が必要となります。販売会社:第一三共ヘルスケア
花粉症のくしゃみに効く市販薬おすすめ5選
花粉症のくしゃみは一旦始まると一度や二度ではなかなか止まらず、何度も連続して出てくることがあるので、その分体に負担が掛かりやすくなりますね。
くしゃみが続いたせいで肋骨が疲労し、ちょっとしたときに折れてしまったという話を聞いたことがある人もいらっしゃるのでは?
芸人のネタにもなるくしゃみですが、油断すると大変な事態を引き起こす恐れもあるのですね。
では、くしゃみを抑えてくれる効果がある市販薬にはどんな薬があるのでしょうか。
5つの薬を紹介しますね。
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ストナリニS
抗ヒスタミン薬なので、かゆみやくしゃみの元をブロックします。
またダツラエキスが鼻水の分泌を抑えてくれます。
二つの効果で副交感神経の興奮が遮断されるので、くしゃみや鼻水鼻づまりを抑えられます。
この薬にも血管収縮剤が配合されていますので、用法、容量を必ず守るようにしましょう。販売会社:佐藤製薬
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エバステルAL
この薬には医療用薬と同じ成分が含まれているので、購入するときには薬剤師との対面販売が必須条件になります。
就寝前に服用すると、翌日の夜まで効果が持続するそうです。販売会社:興和株式会社
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アレジオン10
花粉やハウスダストによるアレルギー専用の鼻炎薬です。
医療用医薬品と同じ成分が含まれています。
病院での花粉症治療用としても使用されている薬です。販売会社:エスエス製薬
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スカイナーAL
予防効果が強い薬です。
花粉症症状が出る前や、症状がひどくなる前に飲んでおくようにすると、つらい症状を和らげてくれます。販売会社:エーザイ
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アルガード鼻炎ソフトカプセルEX
液状の小型のカプセルで飲みやすい薬です。
「dl-メチルエフェドリン塩酸塩」「塩酸プソイドエフェドリン」などの有効成分が交感神経に働きかけ、花粉症などによるアレルギー性鼻炎の症状を抑えてくれます。販売会社:ロート製薬
花粉症に効く目薬はどれ!?市販薬の選び方とおすすめランキング まとめ
花粉症用の市販薬には、体質に合う・合わないなどの個人差があります。
また副作用として眠気や喉の渇きなどを催す場合もあります。
注意書きとして「服用後に車の運転は避けて下さい」という文があるのはご存じですね。
対面販売が義務づけられている薬以外を購入するときも、必ず薬剤師に症状を話して、一緒に選ぶようにしましょう。
市販薬を飲んでも効き目がないと感じた時は、すぐ使用を中止して病院へ行くようにしましょう。
上にも書きましたが、やはり自己判断は危険です。
自分の症状をきちんと診察してもらった上で、体質にもあった薬を選ぶようにしましょう。
結局、自分の身は自分で守るのが一番だと思います。