ジャニーズファンというのはどこにでも居るものでして、そのくらいジャニーズ事務所に所属しているタレントが人気だということですね。
テレビをあまり見ない私ですらジャニーズという言葉は知っていますし、90歳代の老人でも知っているでしょう。
このジャニーズタレントの熱狂的なファンというのも老若男女あらゆる世代にいます。
こんなに人気のジャニーズタレントだったらテレビ局やライブ後に出てくるのを待つ通称「出待ち」ではファンが殺到して大変なことになっているのだろうなぁと想像していましたが、実際にはそうではないようです。
山田美保子が紹介した鉄の掟
フジテレビ系の番組『とくダネ!』でジャニーズファンについての記事がありました。
ジャニーズファンには鉄の掟と呼ばれるルールが存在するというのです。
鉄の掟を紹介する山田美保子さんはジャニーズファン歴50年というコラムニストで、取材によるとジャニーズファンの間で守られている鉄の掟の詳細を紹介してくれました。
その鉄の掟とは
- 出待ちはリーダー格のオリキと呼ばれる人が整列させ、その列には手紙を渡す人のみが並ぶことができる
- じゃんけんで勝った人が全員の手紙をまとめて渡す
- 移動の際、同じ車両に乗るのは禁止
- 改札の外で出待ちするならOK
※オリキというのは「オ」=追っかけ に 「リキ」ちからを入れている人のことです。
というようなものでした。
しかし、『とくダネ!』放送終了後、ネットが大荒れになりました。
大荒れになった理由は、鉄の掟が間違っているというものでした。
本当のジャニーズファンからのダメだしは以下のようなもの
- そもそも出待ち行為自体が禁止!
- この番組見て出待ちしていいのかと思う人が出てきたら大変!
- ファンを仕切るボスが居たのは何年も前の話!
というものでした。
実はこれに私は驚かされたのです。
出待ちが禁止
私が驚いたのは「出待ちが禁止」だということです。
ジャニーズでなくともファンなら仕事場から出てくるタレントを一目見たいと思うのはあたりまえじゃないでしょうか。
大人気タレントの出待ちでファンが整然と並んでいるとしたらマナーの良さに驚くでしょうが、出待ち自体が禁止なのです。
これはマナーというより道徳ですね。
「仕事で疲れているときにファンが殺到したらタレントは更に疲れるだろう」という気配りがみえます。
また、移動中も声をかけず、改札でも出待ちはしない。
タレントはいくら露出度の多い仕事とは言え、帰宅途中に声をかけられたら、「家がバレたりするのではないか」とか「押しかけてくるんじゃないか」とか不安になりますよね。
いくらタレントでもプライベートがあって当然。
これを良心、いや道徳で守っているのがジャニーズファンなんだなぁって感心しました。
だれだって嫌なことされたくないですものね。
私にとって良いことも、相手にとっては良くないこともあるのですから。
ファンを仕切る人が居ない
もうひとつ驚かされたのがオリキの衰退です。
オリキというのは追っかけに力を入れるという意味の略語だそうで、こういう方が仕切っていた時期もあったそうです。
しかし、今はファンを仕切る人は居ないというのです。
ジャニーズファンは仕切る人が居なくても道徳心にあふれているということでしょう。
個々の道徳の理解の問題です。
道徳というのは子供にだって意味を教えて理解してもらうものです。
道徳心のない大人ばかり蔓延っている世の中だと思っていましたが、ジャニーズファンの間には鉄の掟にも勝る個々の道徳心を感じざるを得ません。
タレントの仕事が存分にできるよう、仕事をしている時に、その仕事に対して応援をする。
ジャニーズファンあっぱれですね。