電車での人身事故件数ランキングトップ10

電車での人身事故により遅延などダイヤの乱れが生じると多くの人が迷惑します。
私自身も鉄道会社の処理や点検で安全が確認されるまで数時間電車内に閉じ込められたこともあります。

さて、人身事故というと私たちは列車自殺? と想像しませんか?
みなさんの連想は正しく、実際に起きている電車での人身事故の多数を占めているのが故意による線路内への進入によるものです。
大抵の場合、線路内侵入者は死亡してしまうので、自殺願望があったのかは確かめられませんが、自殺と考えて差し支えないかと思います。

日本は鉄道の国といわれるほど鉄道路線が網羅された国でもあります。
では、どの路線で人身事故が多いのか調べてみました。

亡くなった方を思うとランキングなどと不謹慎かとも考えましたが、あくまで人身事故の多い路線という目で見ていただけたら幸いです。

人身事故ランキングトップ10

1位 JR東日本 中央本線 249.8km 21件
2位 JR東日本 中央快速線 53.1km 17件
3位 JR東日本 東北本線 535.3km 16件
4位 東武鉄道 東武東上線 75km 16件
5位 JR西日本 山陽本線 528.1km 14件
6位 東武鉄道 東武伊勢崎線 114.5km 14件
7位 JR西日本 東海道線 143.7km 13件
8位 京浜急行電鉄 京急本線 56.7km 12件
9位 JR東日本 宇都宮線 159.9km 11件
10位 JR九州 鹿児島本線 281.6km 11件

結果としては、やはりJRが多いですね。
これは他の鉄道会社に比べて、路線が長く、利用客も多いことが理由でしょう。

東武東上線

東武東上線4位の東武東上線ですが、他の路線に比べて距離が短いものの人身事故ランキングの上位となっているのがわかるかと思います。
そう、この東武東上線は圧倒的に自殺者が多いといわれています。

その理由は踏切が多く、路線そのものが無防備ということがあげられますが、なぜ自殺者が東武東上線を選ぶのでしょうか。
自殺をしようと考える人も、やはり家族のことは考えるのは当然でしょう。
よく聞く話ですが、電車での人身事故、つまり自殺を起こした場合は、鉄道会社より損害賠償金を請求されます。
この損害賠償金額が一番安く、線路上に進入しやすい路線、つまりは自殺スポットとなっている路線が東武東上線なのです。

電車での人身事故の損害賠償金

これはあくまで、推測の域をでませんが、東武東上線の損害賠償金が他の路線と比べて比較的安いといわれている理由があります。
人身事故を起こすと鉄道会社は利用客に払い戻しをしたり、別の交通手段を手配したりと損害が出ます。
東武東上線で起こった人身事故による損害賠償金を単純計算すると「区間料金」×「損害が出る人数」ですよね。
東武東上線は、短いため区間料金が安く、利用客も少ないことが自殺スポットと噂される理由です。
特に、東武東上線の志木から川越間は急行の行き交いが激しく、人身事故が多い区間といわれています。

※この記事は自殺を支援したりするものではありません。

電車による人身事故は、多くの人々に迷惑がかかることを理解してほしいものです。

2010年度の国土交通省の資料では首都圏で発生した人身事故の影響額は平均8900万円と試算されています。

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