ホンジュラスコーヒーの歴史
ホンジュラスでのコーヒー栽培の歴史は、いつごろ始まったのかがハッキリしません。
19世紀にはすでに栽培が行われていたのですが、長い間、国内での消費だけに留まっていました。
海外に向けての流通が始まったのは20世紀になってからです。
ホンジュラスコーヒー協会である「イカフェ(ICAFE)」が1970年に設立され、品質が向上しました。
また、ホンジュラスのコーヒー生産量が飛躍的に伸びたのは2001年になってからなのです。
現在では世界第6位の生産量を記録する、コーヒー大国にのし上がりました。
生産地はホンジュラス西部から南部にかけての山岳地帯に集中していて、年間6万トンを生産しています。
そのうちの6割を、海外に輸出していることになります。
ホンジュラスのコーヒー豆の品種と銘柄
ホンジュラスの栽培品種は、アラビカ種がメインです。グラシアス・コマヤグア・チョルテカなどの地区で生産されています。
中でも、サンタバルバラ地区が、ホンジュラスの生産量の3分の1を担っているとされています。
銘柄として有名なのは、西部のコパン地区で栽培されている「コパン・サンタロッサ」ですね。
標高1,100~1,500mで栽培される豆は、世界最高級のランクとして知られています。
ホンジュラスのコーヒー豆の処理法
他の国と同様、ホンジュラスでのコーヒー豆の処理法も、水洗式の「ウォッシュド製法」が主流です。
湿気が多い地域であるため、広い敷地の中で、1週間ほど時間をかけて乾燥させることが特徴です。
ホンジュラスのコーヒー豆の等級付け
国土のほとんどが山岳地帯であるホンジュラスでは、栽培される標高によって等級が決まります。
標高が高いほど良質のコーヒー豆に仕上がるためです。
最高は、標高1,200m以上の「ストリクトリー・ハイ・グラウン(SHG)」ですね。
続いて900~1,200mの「ハイ・グラウン(HG)」、600~900mの「セントラル・スタンダード(CS)」と、格付けされていきます。
ホンジュラスのコーヒー豆の味と焙煎法
近年になって評価を高めてきたホンジュラスコーヒーは、フルーティーな酸味と香りが特徴です。
後味がすっきりしていて、マイルドな風味が楽しめます。
豊かな香りを堪能するには浅煎りが良いですね。
焙煎の度合いを深めると、酸味がコクのある苦味に変わっていくため、深焙煎でも楽しめます。