花粉症をどうにかしたい！
そう思ったら、しっかりとした治療を受けるのが一番です。
治療法としては薬を処方してもらうのが一般的ですが、レーザーを使ったものも存在します。
気になるレーザー治療の費用や効果、副作用についてチェックしてみませんか？
花粉症の治療法いろいろ
花粉症の治療は、「薬を使った対症療法」、「アレルゲンを投与する免疫療法」、そして「レーザー手術」の三種類に分かれます。
薬を使った対症療法は、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった、それぞれの症状に応じて薬を服用するものです。
気になる症状に細かく対応できますが、あくまで症状を緩和するだけなので、完治させるには至りません。
アレルゲンを投与する免疫療法の場合、症状の緩和に加えて、完治する可能性がある点が魅力です。
しかし、アレルギーの原因となる成分を、少量ずつ投与しながら、体に抵抗力をつけさせる方法なので、最低でも2～3年間は続ける必要があります。
レーザー手術は、とくに鼻づまりなどの鼻粘膜の症状を改善させるのに適しています。
鼻の粘膜に微弱なレーザーをあてることで、アレルギー反応を抑えることが可能です。
花粉症のためのレーザー手術について、詳しく見てみましょう。
レーザー手術の効果と治療の流れ
花粉症のレーザー手術は、症状を軽減させるために、鼻粘膜にレーザーを照射する方法です。
粘膜の反応を鈍らせることができるため、施術後は、鼻の腫れやむくみが解消されます。
痛そうなイメージがありますが、現在の方法では、出血や痛みはほとんど感じられないと言います。
施術後、そのまま学校や仕事場に向かうことも可能です。
およそ10分の照射を1回ほど行うだけで完了するので、花粉症の治療法のなかでは、かなりお手軽な方法となります。
レーザー治療の流れは、以下のように行われます。
レーザー治療の流れ
- 問診と検査：レーザー治療が必要かどうかチェックし、必要があれば検査を行う
- 診察：鼻の粘膜を状態や、他の症状をチェックする
- 局所麻酔：左右の鼻にスプレー式の麻酔などを使用する
- レーザー手術：片方5分ほどの照射が目安、10分ほどで終了
問診からレーザー手術までの時間を考慮しても、30分ほどで終了します。
レーザー照射された粘膜はかさぶた状になりますが、自宅で無理に剥がさないようにしましょう。
治療の1～2周間後に、術後の診察を受ける必要があるので、かさぶたの除去は通院時に行います。
レーザー手術の効果は、8～9割ほどの割合で発揮されます。
1～2割の人は、効果が現れないか、効果が弱い可能性があります。
効果が弱い場合、2～3回ほど手術を受けることもあります。
効果の持続期間は、個人差がありますが、半年から2年ほどだと言われています。
費用と保険の適応
花粉症のレーザー治療は、保険が適応されます。
費用は、医療機関によって、多少の違いはありますが、3割負担で10,000円前後が目安だと思っておけば大丈夫でしょう。
診察料、麻酔代、手術費用など込みの値段となります。
術後の投薬が必要であれば、もう少し増えるかもしれません。
効果の持続期間と、施術の手軽さを考えると、かなり手ごろな値段設定ではないでしょうか。
小学生から受けられる手術なので、試してみるのも良さそうです。
レーザー手術の副作用
花粉症のレーザー手術には、あまり副作用を気にしなくても良いというメリットがあります。
手術の直後に鼻水や鼻づまりが、一時的に増える可能性はありますが、それだけです。
全員に症状が出るわけではありませんし、出たとしても1週間ほどで改善されるものです。
対症療法の薬だと、眠気などの副作用が出たり、妊娠中など薬を使用できない人がいたりします。
鼻づまりを、1回の治療でスッキリと終わらせたいと思う人は、こちらの治療法を選んでみましょう。
レーザー治療をするタイミング
花粉症のレーザー手術が効果を発揮するのは、施術から3～4週間後となります。
花粉症の鼻づまりに悩まされたくない人は、花粉が飛びはじめる1～2ヶ月前のタイミングで行うと良いでしょう。
また、レーザー手術は、ダニやハウスダスト、ペットなどのアレルギー性鼻炎にも効果的です。
こちらは、季節が関係しないので、1年中どのタイミングで行ってもOKです。
どんな人が受けられるのか
花粉症のレーザー手術は、小学生からお年寄りまで、誰でも受けることができます。
妊娠中や授乳中の人にも影響しないので、検討してみると良いでしょう。
ただし、小学生以下などの子どもは、レーザー照射中にじっとしていられない可能性があることから、受け付けていない医療機関がほとんどです。
また、レーザー手術が効果を発揮するのは、鼻粘膜の症状に対してです。
目の症状や、のどのかゆみに対処したい方には、効果を発揮しません。
花粉症の治療｜レーザー治療 まとめ
1回30分の治療で、数年間の鼻づまり解消が期待できる、レーザー手術。
忙しすぎて通院時間がとれないという人や、対症療法の薬が効かないという人に向いています。