グレープフルーツ|体内活性酸素除去力が強い赤肉種(ルビー)

グレープフルーツは亜熱帯原産の柑橘類で、ブンタンの仲間です。

1750年代に西インド諸島のバルバドスで発見されたものが起源とされており、ブンタンとオレンジが自然に交配して出来ました。

「グレープフルーツ」という名からブドウを連想するように、まるでブドウのように木に実をつけてなる姿から、1800年代には「グレープフルーツ」と呼ばれるようになりました。

グレープフルーツには酸味と苦みを併せ持つ独特の味があり、それが好きな人は、剥いてそのまま食べたり、ジュースにしたり、また、サラダでも食べることができます。

独特の酸味と苦みが苦手な人は、グレープフルーツを2つに切り分けた断面に砂糖や蜂蜜をかけたり、時にはウイスキーを垂らしたりすれば、ちょっとお洒落なデザートとして食べることができます。

グレープフルーツは糖質が少なく(カロリーが低い)、不足しがちなビタミンCも多く含んでいるため、ダイエット中の人にもお勧めの食材です。

また、香りには食欲を減退させる成分のほか、細胞中に蓄積する中性脂肪の量を減少させる効果があることが知られています。

 

食材データ

種類:果物類
旬の季節:

主な効能

食欲増進
動脈硬化や血栓症などの血管病にの予防
ガン予防

 

栄養成分

グレープフルーツの主成分は水分ですが、他の柑橘類と同様にビタミン類やミネラル分も含んでいます。

特にビタミンC含有量が多く、約100gに40㎎ほど含まれています。

レモンやみかんと違い、果実そのものが大きいため、「グレープフルーツ1個分で、1日必要量のビタミンCのおよそ8割が摂取できる」といわれます。

また、血中コレステロール値を下げる作用があるとされ、動脈硬化脳血管障害心臓病等の予防・改善効果も期待できます。

柑橘類に含まれる酸味成分の一種であるクエン酸は、唾液や胃液の分泌を促すことで食欲を増してくれます。

また、疲労物質の乳酸の生成を抑制し、筋肉痛が起きるのを防ぎます。

赤肉種

グレープフルーツは多種多様ですが、良く知られているものでは「白肉種(ホワイト)」「赤肉種(ルビー)」があります。

「赤肉種(ルビー)」は「白肉種(ホワイト)」に比べてβ-カロテン含有量が豊富です。

β-カロテンとは、動物や植物が持つ色素成分(カロテノイド)の一種であり、体内に入ると必要量がビタミンAに変わります。

β-カロテンには強力な抗酸化作用があり、体内の活性酸素を分解して除去し、細胞をダメージから守ってくれます。

ガン予防にも有効と言えるでしょう。

グレープフルーツに含まれる食物繊維の一種「ペクチン」には、便秘や下痢を解消する効果があります。

ペクチンは、加工食品(マーマーレード等)の添加物にもよく用いられています。

購入する際は、ツヤがあり、ズシリと重みがあるものを選びましょう。

新鮮なグレープフルーツを選ぶ目安にしてください。

また、防腐剤などを良く洗い落としてから食べれば安全です。

グレープフルーツを生食するほか、カクテルやサワーに使用したり、市販品には「グレープフルーツジュース」、「缶詰」、「(皮を使った)ジャム」などがあります。

 

特徴

ビタミンCを豊富に含んでいるため、グレープフルーツを食べることで、風邪や気管支炎の予防に役立ちます。

また、美肌効果や、シミ、ソバカス予防も期待できます。

クエン酸が唾液や胃液の分泌を促し、食欲を増進させてくれますが、香りには食欲を減退させる成分が含まれています。

βカロテンが体内に入ると必要量のビタミンAに変換されます。

βカロテンは、その抗酸化作用から、ガン予防に役立つとされます。

グレープフルーツに含まれる「イノシトール」という成分が脂肪の流れを速やかにし、肝臓に脂肪が溜まらないようにするとされ、肝機能強化も期待できます。

グレープフルーツと様々な医薬品との間には、干渉し合い、意図しない強い効果をもたらす相互作用があります。

特に高血圧治療薬と一緒に摂取すると副作用を引き起こす可能性がありますので、医師への相談が必要です。

市販の食用グレープフルーツの種を土に埋めた時の発芽率は高く、「種を洗って土に埋めておいたら、いつの間にか芽が出ていた」という話を良く聞きます。

大切に育てれば、将来はたわわに実をつけてくれるかもしれません。

 

種類

グレープフルーツの花

中国、アメリカ、南アフリカ、メキシコなどが産地です。

国内で流通しているグレープフルーツの大半が海外輸入に頼り、そのうちの7割近くがアメリカのフロリダ産で占められています。

品種は数多くありますが、果肉にホワイト系(マーシュ)とピンク系(ルビー)があります。

「スタールビー」、「ピンクマーシュ」、「ホワイトマーシュ」などが挙げられます。

ピンク系(ルビー)の方が、酸味が少なく甘いのが特徴です。

 

レシピ

グレープフルーツジュース

ストレートで作れば、糖分が少なく、ビタミンCが多いのでダイエット中の方に最適。

ですが、グレープフルーツは薬との強い相互作用が確認されているため、該当する方は飲み過ぎに注意。

医師への確認も怠らないよう。

グレープフルーツジュース

 

焼きグレープフルーツ

半分にカットしたグレープフルーツに砂糖をまぶしてオーブンで焼いたもの。

バターを載せて溶かすと、独特の酸味が際立ちつつも、苦味が緩和され、甘くて食べやすい。

お好みで蜂蜜、シナモンパウダー、バニラアイス等を加えても。

ヨーグルトを加え、さっぱり風味でも。

焼きグレープフルーツ

 

グレープフルーツ 体内活性酸素除去力が強い赤肉種(ルビー) まとめ

グレープフルーツはカロリーが低く、ビタミンCを豊富に含んでいます。

コレステロール値を下げる効果、疲労軽減効果、肝機能を高める効果があるほか、βカロテンによる活性酸素の除去作用もあり、ダイエット中の方にもお勧めの食材です。

但し、様々な薬剤との強い相互作用を引き起こすため、薬を常用している方は医師に確認してから食べましょう。

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