ゴルフルール改正

ゴルフルールが67年ぶりに改正されました。
ゴルフは本場スコットランドのR&Aと米国ゴルフ協会が作成するルールにより大会が行われています。

これまでもオリンピック前には小さな見直しがされてきましたが、今回は2020年東京オリンピックより前となる2019年より大幅な改正が行われることとなりました。

 

プレー時間の短縮

バンカーショットゴルフ本場のイギリス、アメリカでもゴルフ人口が減ってきていることから、今回のゴルフルール改正は解りやすく簡単にすることと、プレー時間の短縮を中心にしています。

今まではボールを見失ってしまった場合、探索時間が5分だったものが今回のルール改正では3分に短縮されます。
また、テーグラウンドでは前のホールのスコアが少ないプレーヤーから順番に打っていましたが、今回のゴルフルール改正では「準備ができた人から打つ」となっており、これもプレー時間の短縮につながります。
結果的にティーグラウンドで最初に打つことのできる名誉オナーの権利は無くなってしまいますね。

次に、これまではルースインペディメント、つまり落葉、木の枝、石、動物のフン、ミミズ、虫類などはハザード以外でのみ取り除くことができました。
今回のルール改定によりルースインペディメントはこれまでバンカーハザードでも取り除くことができるようになります。

また、ハザードから出せなかった場合などボールを動かす時にドロップをしますが、これまでは肩の高さからだったものが膝の高さへ変更されました。
ちなみに膝を曲げてはいけませんよ。
これは、肩の高さからだとボールが落ちた時に転がりすぎてしまい、もう一度ドロップするという時間の短縮にもなります。
確かに膝の高さからだと転がりすぎるというようなことは少なくなるでしょう。

 

距離計測機器の使用

ショット今回のルール改正でゴルフ産業の活性化にもつながる可能性を秘めているのが「距離計測機器の使用可」です。
但し、認められているのは2点間の距離計測のみで、高低差や風向きを計測することは禁じられています。

距離計測機器はGPSのものとレーザーのものがありますが、高機能のものなら5万円以上する機器もあります。
ゴルフルール改正により認められているのは「2点間の距離計測」のみですから、他の機能を省いた距離計測のみの商品が安価で販売されると売れそうですね。

 

ピンの抜き差し

ゴルフルール改正これまではピン(旗竿)にあたるとペナルティーだったが、ルール改正により抜かずに打ってもいいことになった。
ピンを立てたまま打ったほうがカップインしやすいとも言われているので、立てたまま打つ人が増える可能性がありますね。

これには問題もあり、ゴルフ場によっては高低差によりグリーンが見えないホールがあります。
こういったブラインドホールではピンが立っていればグリーンが空いているとみなし、次に打っていいかの判断基準になっている場合があります。
これにより、打ち込みや最悪の場合は打球事故につながる危険性もあり、ゴルフ場としてもルール改正に伴った新たな対応が必要になります。

ホールアウトするときにスイッチを押して後ろの組にグリーンが空いたことを伝えるというようなことになるのでしょうか。
これこそ改正された新ゴルフルールを知っておかないと事故につながりますね。

今回の規則改正は67年ぶりという大きなものです。
また、ここでご紹介したものはごく一部です。
改正された点は他にも色々ありますので、詳細は日本ゴルフ協会の書籍を参考にしてください。
改正後の新ルールブックはアマゾンで販売されていますので、詳しくはそちらをどうぞ。

日本ゴルフ協会(JGA)が発行する「2019年ゴルフ規則書」は11月12日発売予定です。

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