疲労回復薬といっても栄養ドリンクやサプリなど様々な商品が出回っています。
なぜなら、現代病のひとつとも言えるのが疲労だからです。
疲労というのは日々蓄積されているので、毎日疲れを癒してやる必要があります。
これが、40歳を過ぎた頃から、どんなに寝ても休んでも日々の疲れが全然回復しないと感じるようになります。
しかし、疲労回復薬や栄養ドリンクにも嘘はあります。
全てが嘘というわけではありませんが、効果を誇張しているものが多くみられるのも事実でしょう。
この疲労回復薬や栄養ドリンクの飲みすぎが原因で死に至るケースもありますので、注意が必要です。
まずは、栄養ドリンクの効果と危険性についてみていきましょう。
一般的な栄養ドリンクとは
疲れた時についつい手をのばしてしまう栄養ドリンク。
疲れは毎日積み重なりますので、気が付けば毎日栄養ドリンクで徹夜作業なんて人もいるのではないでしょうか。
しかし、毎日栄養ドリンクを飲んでいるのに全く疲れが取れていないなんてことはありませんか?
それは、栄養ドリンクには疲れを癒す効果がないからです。
「え? 栄養ドリンクは効果がないの?」と思うかもしれませんが、これは事実なのです。
栄養ドリンクとはビタミン類、アミノ酸、タウリン、カフェインなどが含まれたものが多く出回っています。
ビタミン類やアミノ酸は疲れを癒す効果があるわけではなく、体に必要な栄養素を効率よく補う程度と考えてよいでしょう。
また、ビタミン類には吸収を促進したりする効果もあるため複合されていることが多いですが、疲れを癒す主要成分というほどの効果は期待できません。
栄養ドリンクにはアミノ酸類の中でも成長ホルモンの分泌を促す働きのあるアルギニンという成分が含まれていることが大きく記載されているものもありますが、これも疲れを癒す主要成分とは言えないのです。
この他、疲れを癒す成分としてよく知られているのはタウリンでしょう。
栄養ドリンクのラベルには「タウリン1000mg配合」などと大きく記載され、タウリンの含有量が多ければ多いほど疲れを癒す効果があると思いがちです。
タウリンもまたアミノ酸の一種で疲労回復には欠かせない成分として知られていますが、実は科学的立証はされていません。
つまり、疲労回復を促進する栄養素と言われていますが、疲れそのものを癒す効果は認められないということです。
カフェインの効果は一時的なもの
カフェインは疲労に良いとされていますが、一時的なものだということをご存知でしょうか。
カフェインは確かに元気になる成分とも言えますが、それはカフェインの覚醒効果のせいです。
覚醒効果とは脳を無理やり覚醒して元気になったと錯覚しているだけで、実際の疲労回復効果はありません。
つまり、一時的なドーピング状態で疲れをごまかしているだけなのです。
これでは、カフェインが切れてしまうと結局、元の疲労感に戻り、「毎日栄養ドリンクを飲んでも疲れが取れない」ということになるのです。
数ある栄養ドリンクの中で「疲労回復効果」があると臨床試験で立証されている商品はひとつもないと言われています。
栄養ドリンクを飲み過ぎると問題がある?
昨今ではIT関係の仕事など、栄養ドリンクに頼る職業が増えていることで、栄養ドリンクの売れ行きは伸びているようです。
しかし、栄養ドリンクを飲み過ぎると疲れが癒されるどころか、身体への危険性が世界的に問題視されているのも事実です。
これは、栄養ドリンクに含まれる高濃度に圧縮されたカフェインがその覚醒作用により死亡事件も起こっています。
栄養ドリンクだけが原因とは言えませんが、子供が多量のカフェイン含有ドリンクを飲んだことによる死亡事件でした。
カフェインそのものは悪ではありません。
1日に3~4杯のコーヒーを飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて心筋梗塞などの心臓病死が少なく、長生きしているという研究結果もあります。
ただし、コーヒーに含まれるカフェインの量は25~50mg程度です。
1日に4杯飲んでも200mgですから危険なものではありません。
しかし、栄養ドリンクや目覚ましドリンクには高濃度のカフェインが含まれています。
栄養ドリンク1本あたり120mg~200mgという多量のカフェインを含みます。
また、栄養ドリンクは1本の内容量が50ml~100ml程度のものが多く、効果も一時的な為ついつい何本も飲んでしまうと、とんでもない量のカフェインを摂取していることになります。
子供の身体でも影響の出る高濃度のカフェインが危険視されてもおかしくはないですね。
また、高濃度のカフェインは依存症を引き起こす危険性があるとしても世界的に問題にもなっています。
どうしてもやらなきゃならない仕事などで、ついつい一本の栄養ドリンクを飲んでドーピング効果により疲労をまぎらわすこともあるでしょう。
しかし、あなたはこれらの事実を知っても「高濃度のカフェインが含まれた栄養ドリンク」を毎日飲もうと思うでしょうか?
疲労感を軽減する食品
栄養ドリンクでは疲労を回復できないというなら、私たちはどうすればいいのでしょう。
他に疲労回復効果のある栄養素といえばリコピンなどがあげられますが、何日も休むことなく飛び続ける渡り鳥にヒントを得て新たな栄養素が発見されました。
その栄養素とは「イミダペプチド」。
イミダペプチドは、様々な生物が元々持っている栄養素ですが、これが不足すると疲労感が表れます。
この疲労回復薬とも言える栄養素は特に疲労しやすい部分に豊富に含まれているというのです。
鳥類なら羽の付け根の胸肉、マグロやカツオなどの回遊魚の尾びれを動かす筋肉にもイミダペプチドは豊富に含まれています。
そもそもイミダペプチドはアミノ酸2つが結合してできた分子量の小さな「ジペプチド」と呼ばれるものです。
私たちのカラダはとても合理的にできていて、イミダペプチドをとると、まず2つのアミノ酸に分解されます。
そしてそれがケアが必要な場所に来ると、合成酵素により、またイミダペプチドに再合成されて働きかけるのです。
だから、他の物質と違いピンポイントでアタックしてくれるというわけです。
イミダペプチドは2つのアミノ酸が結合した分子量の小さな「ジペプチド」と呼ばれる物質です。
人体というのはとても合理的にできていて、イミダペプチドを摂取することで2つのアミノ酸に分解されます。
分解されたアミノ酸が疲労している細胞に達すると、再びイミダペプチドに再合成して疲労した部分をピンポイントで回復してくれるというのです。
東京での研究結果によると「イミダペプチドを配合したドリンクを8週間飲んだグループと飲まなかったグループと比べると明らかに疲労感が軽減されていた」といいます。
また、この臨床試験でも「2週間以上、継続的にイミダペプチドを摂取すると疲労感が改善される」という結果がでています。
つまり、疲労回復したいなら栄養ドリンクではなく鳥の胸肉やカツオの尾っぽの部分を食べると効果的ということですね。
特に鳥の胸肉は高タンパク、低カロリーの優れものな上、比較的安いので毎日食べるにもいいですね。
イミダペプチド ドリンク
イミダペプチドを摂取するにはもってこいの鳥の胸肉ですが、やはり「2週間以上の継続的摂取」というのがネックになります。
こういった方に朗報がありました。
「イミダペプチド ドリンク」です。
「イミダペプチド ドリンク」と言ってもただの栄養ドリンクではありません。
今までの栄養ドリンクのように一時的に疲労をまぎらわすのではなく、「疲れを体の中から軽くする」効果のあるイミダペプチドを配合しています。
この「イミダペプチド ドリンク」は、大学の駅伝部などのスポーツ界でも愛飲されていることで、テレビ番組「ためしてガッテン」などのメディアにも取り上げられるほど話題となっています。