土用の丑の日~2018年は2回鰻を食べるのか!?どうする二の丑

土用の丑の日になるとスーパーマーケットでは鰻(ウナギ)が売り出されているのが目立ちます。
そもそも土用の丑の日は春夏秋冬と、どの季節にもありますが、現在では夏の土用の丑の日を指します。
この土用の丑の日になぜ鰻を食べる風習が根付いたかは、みなさんもご存知のように鰻屋の宣伝によるものです。

鰻の食べ方は蒲焼など味の濃いものが多く、夏に食べるには適していません。
しかし、栄養価の点でみてみると夏に食べるにはもってこいの食材です。
みなさんも夏になると夏バテして、そうめんなどあっさりしたものばかり食べてしまいがちです。
そうなると栄養が不足し、さらに体が思うように動かなくなり、悪循環に陥ります。
そこで栄養価の高い鰻を食べて暑い夏を乗り越えよう! というのが売り出しをしたというわけです。

鰻の蒲焼

土用の丑の日

土用とは五行に由来する暦の雑節です。
雑節というのは季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた特別な日と考えるとわかりやすいでしょう。
また、五行では春は木の気、夏は火の木、秋は金の気、冬に水の気を割り当てていますが、あとひとつ土の気が季節に割り当てられていません。
この残った土の気を季節の変わり目に割り当てたのが土用です。
土用は年間18回やってきますが、この日に土木、穴掘り、農業など土に触る仕事をしてはならないと言い伝えられています。

2018年は土用の丑の日が二回ある

土用は陰暦で決まるため、現在の太陽暦のカレンダーでは毎年日にちが変わります。
年間18回の土用の内、土用の丑の日は年間6.09日です。
小数点で表されるのは陰暦がずれていくため、年間6日のときもあれば7日のときもあるということですね。
2018年の土用の丑の日は、1月21日、2月2日、4月27日、7月20日、8月1日、10月24日、11月5日です。
よくみるとわかりますが、鰻を食べる風習がある夏の土用の丑の日が2018年では2回あります。
何年かに一度このように夏の土用の丑の日が2回あることがあります。
この場合、2018年でいえば7月20日を「一の丑」、8月1日を「二の丑」と呼びます。

鰻を食べる理由

うな重

冒頭でも書きましたが、これはみなさんもご存知かと思います。
夏に売れない鰻屋の販売戦略です。
この戦略を考えたのが平賀源内といわれています。
平賀源内は優れた才能の持ち主でしたが、マーケティング戦略にも長けていたということでしょう。

これ以外に理由といえば「栄養価が高いので夏バテ予防になる」というくらいしかありません。
また、栄養価の高いものは鰻だけではありませんよね。
2018年のように土用の丑の日が2回あるからといって2回とも鰻を食べる必要なんてないのです。

とはいえ、夏の風物詩ともなっている鰻の風習ですから1度くらいは食べておきたいものですね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう