ドミニカコーヒーの歴史
カリブ海に位置するドミニカで、コーヒーの栽培が始まったのは1700年代のことです。
隣国のハイチを経由して伝わりました。
海で遭難した男性が、コーヒーノキを枯らせまいと最後の1杯の水を与えたところ、奇跡的に風向きが変わりドミニカにたどり着いたという伝説もあります。
現在のドミニカでは、コーヒーは砂糖に次ぐ、貴重な収入源となる農産物です。
海抜700~1,500mのドミニカの山岳地帯の、7つの主な地区で栽培されています。
とくにハイチとの国境にあたる山岳地帯に位置する、バラオナ地区が有名ですね。
ドミニカコーヒーは、日本ではあまり流通していない希少な豆となります。
ドミニカのコーヒー豆の品種と銘柄
ドミニカのコーヒー栽培は、アラビカ種のティピカから始まりました。
そのため、現在の主流のアラビカ種となっています。
銘柄としては、「ドミニカ・カリビアンモカ」、「ドミニカ・プリンセサ」、「ドミニカ・フェリースカフェ」が知名度を上げてきています。
ドミニカ・カリビアンモカ
ドミニカ北部のモカ地区で栽培される銘柄です。
柔らかな香りと酸味で、全体的に味のバランスがとれたコーヒーです。
世界的に知られているブルーマウンテンにも匹敵する味として有名になりました。
代替品として用いられることもあります。
有機栽培されていることも特徴ですね。
ドミニカ・プリンセサ
ドミニカ中部のハラバコア地区の、アルフレド・ディアス農園で栽培されている銘柄です。
「プリンセサ」は姫君の意で、名前のイメージどおり、フルーティーな酸味の中に独特な甘みがあることが特徴となっています。
ドミニカ・フェリースカフェ
ドミニカの中部山岳地帯のバルデシア地区で、スッキリとした口あたりと、ほんのりと感じられる甘みが特徴の銘柄です。
「フェリース」は幸せの意なので、幸せなコーヒータイムを演出してくれますよ。
ドミニカのコーヒー豆の処理法
ドミニカのコーヒーは、完熟した果実のみを手摘みで丁寧に収穫していきます。
その後、水に浸けて比重選別をして、ウォッシュド製法で処理することが主流です。
ドミニカのコーヒー豆の等級付け
ドミニカのコーヒー豆の等級付けは、豆の大きさと、生産地区の2つで決まります。
豆のサイズが大きく、標高の高い地区で栽培されたものほど高品質と評価されるのですね。
最上級がAAで、次はABという順で等級付けされます。
ドミニカのコーヒー豆の味と焙煎法
ドミニカのコーヒー豆に共通するのは、まろやかさとスッキリした口当たり、そして甘みですね。
中深焙煎にすると、味に奥行きが出るのでオススメです。