ちゃんと寝ているはずなのになぜか疲れがとれない、理由もないのに体がいつも重い気がする…
なぜなの?
こういう症状と疑問は、たくさんの方が感じているようです。
こうなると、もはや「現代病」と呼んでも良いではと思ってしまいます。
体がだるいと、やる気は無くなり、集中力も低下し、もっとひどくなると、食欲不振やイライラ、無気力などの精神的な二次的症状が現れる恐れもあるので、できるだけ早いうちに解消したいと思いますよね。
でも、寝ているのに解消されない体のだるさには、一体どうしたら無くなるのでしょうか。
そして、体がだるいと感じるのにはどんな原因があるのでしょうか。
今回は「体のだるさ」について色々と調査してみました。
体のだるさの原因とは?
体がだるいと感じる原因は、実はたった一つではなく、色々とあるようです。
考えられる主な原因を以下に挙げてみますね。
- 食生活の偏りによる栄養不足
好きな物だけ食べているとどうしてもこうなりますね。 - 低血圧
- 頭の使い過ぎ
学生なら自慢になるかも…ただし、悪化しなければ。 - ストレス
- 肝機能の低下や更年期障害などの病気
薬で対応できることもありそうですね。 - 精神的な疾患
《夜更かし》や《過労》なども体をだるくしてしまう原因ですが、十分な休息を取れば、これらについては回復することが多いと思われます。
ただし、問題なのは体のだるさが「長期的に続く」ケースなのです。
休息を取っているのに、いつまでたってもだるさが無くならないときには、単なる疲労と軽く考えずに、詳しい原因を探る必要があるのです。
ぐっすり寝たはずなのに眠気や体のだるさがある場合
結構長い時間、しっかりと寝たはずなのに、朝起きると眠気が残っているとか、体がだるいと感じることはありませんか。
こういう場合は、就寝時に働くはずの副交感神経が上手く働かなかったためと考えられます。
副交感神経にはリラックスを促し、体の疲れやダメージを回復させる効果がありますが、1日24時間の中で副交感神経が優位になる時間が一番長いのは睡眠中なんです。
しかし、せっかくの睡眠時に交換神経(活動的で緊張状態を持続させる効果があります)が優位になっていると、脳を始めとして体は全然休むことができません。
これが理由となって、寝ているにも関わらず、休んだ気がしなくて、体がだるい状態になってしまうのです。
頭痛や吐き気を伴う体のだるさ
頭痛や吐き気などの症状を伴う体のだるさの原因としては、自律神経の乱れが考えられます。
自律神経は、活動的で緊張した状態を作り出す交換神経と、リラックスさせたりダメージからの回復を促す副交感神経の二つに分かれています。
昼間には主として交換神経が優位になり、夜には副交感神経が優位になります。
交換神経が優位に働く昼間は気分も高まり、活動的になって仕事や家事や育児、スポーツなどが積極的にできるようですが、理由は交換神経が働いているためと言われています。
逆に夜に優位になる副交感神経は、リラックスを促し、昼間に受けた心身のダメージを回復する機能に優れていると言われています。
眠りを誘う働きがあるのは納得ですね。
また、副交感神経は寝ている時に最も活動がピークになるのですが、お風呂に入っている時や好きな音楽を聞いている時なども、リラックスしているので優位になっているそうです。
このように、昼と夜とで交感神経・副交感神経の切り替えがきちんとされているようならば何も問題はないのです。
しかし、ストレスが強く掛かるとこのバランスは崩れてしまうので、体のだるさや疲労感を感じるようになるそうです。
さらに自律神経は全身に作用するので、脳や胃腸へも直接的にその乱れが伝わるので、頭痛や吐き気などの不快な症状が現れることになるのです。
熱はないのになぜか体がだるい
発熱しているわけではないのに、体がだるいと感じる原因としてすぐ思い浮かぶのが「貧血」です。
貧血とは、体の隅々まで酸素を運ぶために必要なヘモグロビン(赤血球中の血色素)が減少することで起きる症状です。
言うなれば体内が酸欠状態に近くなるので、体がだるいと思ってしまうのですね。
女性の場合は、生理期間中はどうしても貧血になりやすい傾向がありますから、この時期は特に体がだるいと感じることが多くなるかも知れません。
また、頭を使い過ぎると、脳はブドウ糖やアミノ酸不足の状態になってしまうので、集中力が下がったり、体のだるさを感じることもあるそうです。
体がだるい時の解消法と対処法
体のだるさを感じたら、まず質のよい睡眠をとることを心掛けましょう。
充分な睡眠時間と言われる7~8時間も寝ているのに、疲れが取れないという人は「質のよい」という大切な部分が抜けているのかも知れませんよ。
質のよい睡眠とは《ノンレム睡眠》のことです。
人間は眠っている時《レム睡眠》と《ノンレム睡眠》を繰り返しています。
テレビなどでよくグラフ化されることがありますが、睡眠の深さを線が上がったり下がったりして、示しているようですね。
レム睡眠の時は、体は眠っていても、脳だけは眠らず起きていて、活動をしていると言われているのです。
それじゃあ、疲れますよね。
一定の睡眠時間を確保しているにも関わらず、疲れが取れないというのはレム睡眠の割合が多いからだと思われます。
一方のノンレム睡眠は脳もちゃんと休んでいて、副交感神経が優位になっています。
ゆったりと眠っている状態と言えるでしょう。
このノンレム睡眠をきちんと取ることが「質のよい睡眠」につながるんですね。
そして質のよい睡眠をとるためには、寝る前の行動がとても重要なのです。
寝る2時間以上前には食事を済ませるようにして、お風呂も1時間以上は前に入るようにしましょう。
カフェインが入ったコーヒーなどの飲み物は避け、パソコンや携帯電話も寝る直前まで見ているのはやめましょう。
加えて毎日20~30分位のウォーキングやジョギングなど、体に負担のかからない程度の軽い運動をすると、質のよい睡眠を得るためには効果的と言われています。
体がだるさを回復する食べ物とは?
体のだるさを回復してくれる食べ物は色々ありますが、その中でもおすすめは「鶏肉」です。
鶏肉に含まれる「イミダペプチド(疲労回復物質)」は、その名のとおり、疲労回復効果だけではなく、自律神経の調整作用もあるそうなので、体がだるいと感じる様々な条件に適している食材です。
何でも渡り鳥が何千キロも休むことなく長期間飛び続けることができるのは、この「イミダペプチド」のおかげなのだとか。
また、鶏料理の人気№1とも言える「から揚げ」にはレモンが付いてくることが多いのですが、これにもちゃんとした意味があるのです。
レモンには「クエン酸」が含まれており、そのクエン酸には疲労回復や消化促進の効果があります。
鶏肉と一緒に食べると体のだるさがより改善されやすくなると言われています。
「梅干し」などもクエン酸を含んでいるので、から揚げの付け合わせに梅肉ソースなどを使ってみるのもいいかも知れませんね。
ぐっすり寝たのに体がだるい! 体のだるさの原因を知り解消する まとめ
体がだるいと思ったら、まずは一日ゆっくりと休んで心身ともにリラックスさせることを心掛けるようにしましょう。
また、お手軽に口に入れてしまうスナック菓子や糖分の多いお菓子ばかりを食べていると、それだけで満腹となって、本当に体が必要とする肝心の栄養素が足りなくなってしまう可能性があります。
その結果、だるいと感じることがあるとも言われているのです。
食生活を見直すことも、体の機能を回復させるためには重要なポイントになりますよ。
いろいろやってみて、それでもだるさが無くならないようでしたら、だるさを生じさせる病気や疾患が隠れている恐れもあります。
特に別名「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、他の症状が出たときには既に重症化している恐ろしい可能性もあります。
「たかが体のだるさだし、大したことない、寝てりゃ消える」などと甘く考えないで、早めに病院を受診して検査してもらうことも大切だと思います。