首里城が全焼しました。
首里城の屋根が燃えて崩れ落ちる映像はまさに絶句です。
滅びゆく琉球王国を思わせる
「だれが燃やしたんだ!」そういいたくなるような映像ですが、これが滅びゆく琉球王国か!?と思わせるほど。
幸いケガ人はいないようですが、首里城全焼で大きなものを失いました。
首里城は、30年あまり前から復興されてきました。
旧琉球王国には、日本国とは違った文化が発達しており、琉球独特の文化形態を表す象徴として、首里城の復興がはじまったといいます。
歴史的文化遺産は、建造物である首里城だけでなく、建物の中に展示されている小物類も復元され、旧琉球王国の文化を垣間見れる大きな意味を持つものでした。
これらの復元にたずさわった方々は「30年あまりの努力が・・・」と言葉を失っていると報道で伝えられています。
だれが燃やしたんだ!
2019年10月31日午前2時40分すぎに首里城から煙が上がっているという通報を受けて消防が出動したといいますから、夜中のことです。
おそらく30日の夜更けでしょう。
いまも消火活動がつづいていますが、首里城正殿はあとかたもなく全焼しています。
ちょうど首里城祭というイベントの真っ只中で、たくさんの人の出入りがあったことは間違いないでしょう。
ただ、自然発火するものがないことから、人的な災害だと考えられています。
首里城祭では、大量のロウソクをたてて幻想的なライトアップをしています。
人的な災害とは、このロウソクやタバコなど火の不始末が考えられます。
また、照明器具や電気系統の漏電なども原因として考えられます。
「人的」とはいっても「人為的」でないことを願いますね。
これは気持ちの問題ですよ。
王国は必ず滅びゆく運命にあるが・・・
旧琉球王国は滅びましたが、他の王国も全て滅びます。
滅んで新たに作られて・・・これを繰り返しています。
ただ、先ほど「気持ちの問題」といったのは、琉球王国の文化、そしてその遺産である首里城を愛するひとたちにとって、大切なものだったことでしょう。
「自然災害」「人的災害」ならまだしも「人為的な犯罪」だったとしたら、落胆せずにはいられません。
これから復興には時間がかかるとおもいますが、歴史的遺産ですから力強く復興を成し遂げてほしいと願っております。