酒粕とは、日本酒を製造する過程で発酵した固形物であるもろみを搾って取り出した液体が日本酒で、ろ過した後に残ったものが酒粕です。
酒粕には、搾ったままを平たい形に切り揃えた「板粕」、板粕を粒状に分けた「バラ粕」、酒粕に水や焼酎を打って数ヶ月間熟成させた「練り粕」などの種類があります。
近年、発酵食品がたいへん注目されていますが、酒粕パワーなるものがテレビ番組「ためしてガッテン!」で話題となり、日本酒や酒粕に含まれる物質は、健康面で優れているという研究が進められ、その効果が明らかになってきました。
「ためしてガッテン!」では、健康食品としての紹介のほか、病気に対する効能や酒粕を美味しく食べるレシピなども紹介されました。
ここでは、まず酒粕に含まれる栄養素から紹介していきたいと思います。
追って酒粕の効能や美味しく食べるレシピなどを紹介していきますので乞うご期待!
これらの効能について詳しくはこちら
酒粕の人気レシピ!加熱はしないで!鍋・漬物・味噌汁・粕漬け・甘酒の作り方など
さて、酒粕は、100gあたり約227キロカロリー、主な栄養素はタンパク質が100g中約15g(牛肉80gに相当)と栄養価だけみても日本酒より優れていることは明らかです。
日本酒の需要がなくなり、製造量が減少したことによって酒粕の出荷量も少なくなっているようです。
最近では、その栄養価に優れた健康食品ということでサプリメントやペットフードとしても販売されており、今後は化粧品や入浴剤などへの利用も検討されているほど効果は高いということでしょうか。
この優れた健康食品の酒粕ですが、栄養価や成分とはどのようなもので、どんな効能、効果が期待できるのでしょうか。
酒粕の成分
たんぱく質
たんぱく質は、筋肉を作るだけではなく丈夫な骨を作り、代謝を促進させることで細菌やウイルスに抵抗力がつきます。
ビタミンB1
精神状態を向上することで神経組織、筋肉、心臓の働きを正常に保つことにより乗り物酔いなどにも効果があります。
ビタミンB2
細胞の再生を助ける働きがあり、皮膚、爪、髪を作り、炎症、眼精疲労の回復を促進します。
ビタミンB6 (ピリドキシン)
余分な脂肪を吸収し、老化を防止するといわれる核酸の働きを促進します。
葉酸
腸内の寄生虫を退治し、食中毒の予防にも効果があります。
パントテンサン (ビタミンB5)
感染症の抵抗力を高めるほか、毒性を和らげる働きがありまする。
食物繊維
主に血糖値、中性脂肪、コレステロール、血圧を正常に保ち、大腸がんの発生を低下させる働きがあります。
便秘解消にも効果があります。
これらの成分以外にも酒粕には様々な効能を発揮する物質が含まれています。
糖尿病予防に効能があるインスリンによく似た物質
肥満予防に効能があるαアミラーゼの働きを抑制する物質
ガン細胞を殺す効能があるリンパ球の働きを活性させる物質
ガン予防に効能があるα-ハイドロオキシ酸という物質
アレルギー体質の改善に効能があるカテプシンBの働きを阻害する物質
高血圧症からなる狭心症・心筋梗塞・脳溢血の予防に効能があるペプチドという物質
脳梗塞予防に効能があるウロキナーゼやプラスミノーゲンに働いて血栓を溶かす物質
動脈硬化予防に効能がある善玉コレステロールを増やす働きがある物質
アルツハイマー型認知症や老年性痴呆症の予防に効能があるプロリルエンドペプチターゼの働きを阻害する物質
骨粗しょう症予防に効能があるカテプシンLの働きを阻害する物質
美白効果があるチロシナーゼ酵素の働きを阻害する物質
このように酒粕には、様々な効能を期待できる物質が含まれているのです。
糖尿病、肥満、ガン、アレルギー、高血圧症、脳梗塞、動脈硬化、アルツハイマー型認知症、骨粗しょう症、美肌効果など数え上げればきりが無いほど。
便秘改善と美肌効果
数多くある酒粕の効果の中で、特に注目すべき点は便秘改善効果です。
先ほども記したように食物繊維には血糖値、中性脂肪、コレステロール、血圧を正常に保つ働きがあることから便秘解消に効果があるという優れものです。
便秘が解消されると、吹き出物が減り美白にも効果が現れるといわれていますから便秘にお悩みの方には朗報です。
やはり、発酵食品は良いのですね。
私も少しの日本酒とぬか漬けを食べるようになって体がよく動くようになったと体感しています。
朝の寝起きも疲れにも酒粕をおすすめしますよ。
はじめまして
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酒麹が身体に良いのは知っていたのですが、詳細は知りませんでした
とても良い勉強になりました
また覗きに来ます