日本橋と中国橋!なんとも不思議な感じがしますが、これはカンボジアでの出来事です。
日本がカンボジアに対しての支援で日本とカンボジアの友好を意味する橋をかけました。
その日本友好支援の橋が、通商「日本橋」。
この日本橋の建設事業は、1959年に日本が国際入札で落札し、1963年に国道6号線プノンペンからトンレサップ川を越えて対岸に渡る重要な地点に「チュルイチョンバー橋」という名でかけられた橋ですが、70年代前半にカンボジアの内戦で破壊されました。
このチュルイチョンバー橋はそのまま放置されていましたが、内戦が停戦してから日本の無償支援により94年に復旧して現在の日本橋と呼ばれるようになりました。
しかしながらこの日本橋は、一車線ずつしかなく、経済発展が加速するカンボジアでは渋滞することが多くなり、そこへ道路建設などを主にインフラ支援を加速させている中国が日本橋の隣に第2橋をかける建設が始まったということです。
カンボジアの首都プノンペンでは、日本からの経済援助の象徴として親しまれてきた日本橋だが、一車線とすでに古びた様相に対し、中国がこの日本橋に並行して長さ719メートル、総工費2750万ドル、建設期間38か月の新しい橋を建設する事業は、存在感においても日本をしのぐ勢いだといいます。
2010年には対カンボジア経済援助額で日本を抜いて首位に立った中国は、プノンペンの人口増加と都市化による急速な経済発展により橋の拡張が必要となったので第2橋を建設する意向を示し、「カンボジア中国友好橋」という名称になると発表がありました。
このカンボジア中国友好橋も日本橋のように通称、中国橋と呼ばれることになりそうだ。
プノンペン市民が言うには、日本橋と中国橋で上り下りを分離すれば渋滞解消にもつながって良いということで「日本橋も中国橋も重要だ」という。
経済援助額と内容
カンボジア開発評議会によると、日本は毎年1億ドル程度の政府開発援助を続けてきましたが、2010年には中国の経済援助額は日本を抜き2012年の援助額は3.5億ドルに拡大しました。
しかし、日本の援助は2割程度が有償借款で後の8割は無償援助です。
日本は更に、主要国道のうちアスファルト舗装された区間の33%にあたる260kmが日本の政府開発援助で造られていて、日本は質の高いインフラ支援を続けていると言えるでしょう。
それに対して、中国の援助の9割は有償借款という、いわゆるローンで、建設は中国路橋公司という中国企業が手がけることになっています。
中国の援助は、審査も曖昧で、人の目につくような派手な支援をアピールしているが、中国は経済協力開発機構にも加盟していないので、金利融資条件の制約を受けません。
とあるカンボジア政府関係者いわく、「中国の援助は審査もあいまいだが、即断即決で使いやすい。利子も含め後から高くつくかもしれないが、ついつい依存してしまう」と話しているという。
やはり支援の質となると日本が一歩リードとなるのかもしれませんが、日本橋の隣に新しい中国橋をかけられて、日本橋の名前がかすんでしまうのは少し悔しい気もします。
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