吉田沙保里さんは、これまでにオリンピック3連覇の他、レスリング世界選手権女子53キロ級で13回の優勝という快挙を成し遂げ霊長類最強女子との異名をもちレスリング女子の第一人者と呼ばれています。
吉田沙保里さんは、東京都内での会見にて所属先のCMでおなじみのアルソック(ALSOK)を退社することを明らかにし「この決断は自分への新しいチャレンジ。新たな気持ちでリオデジャネイロ五輪金メダル、五輪4連覇を目指したい」と語ったといいます。
アルソックは、警備大手の会社で、これまでにも社員による現金窃盗事件や雇用違反による不祥事問題が取り上げられ、幾分イメージが悪くなったという方もいることとおもいます。
また、吉田沙保里さんは喘息(ぜんそく)と診断されていたことが発表され、今後の活躍に陰りが見えたとも言われています。
アルソック社員、現金窃盗事件
綜合警備保障グループ、アルソック(ALSOK)の警備員が巡回警備先で現金約22万円を盗んだという窃盗容疑、さらに勤務中に某契約事務所の金庫に鍵を差し現金を盗もうとした窃盗未遂の疑いで鈴木保容疑者が秋田中央署に逮捕されました。
鈴木保容疑者は、窃盗容疑は否認していますが、窃盗未遂事件のほうは容疑を認めており、信用により顧客の財産を守るべき警備員が窃盗容疑で逮捕されたことで鈴木保容疑者はアルソックから懲戒解雇されました。
アルソック労働基準法、不祥事
警備大手であるアルソックの子会社、アーバンセキュリティの契約社員として就労していた有賀公雄氏は、出社前の朝礼と緊急対応のため原則外出禁止となっている休憩・仮眠時間について警備業務における賃金未払いを労働基準監督署(労基署)に告発しました。
これを気に食わないとした会社は、訴え出た有賀公雄氏に対して仕事を3割も減らすという手段を用いて、さらに会社は有賀公雄氏に対し指導書を連発してクビにしたというのです。
有賀公雄氏は、会社を相手取り、地位確認と未払い賃金など計1185万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に提起したというのがアルソック不祥事事件です。
栄和人
栄和人(さかえ かずひと)さんは、鹿児島県奄美市出身の元レスリング選手で全日本女子レスリングヘッドコーチとして知られ、至学館大学レスリング部監督、至学館大学健康科学部健康スポーツ学科教授も同時に兼任しており、至学館大学レスリング部の教え子には伊調千春、伊調馨、小原日登美、登坂絵莉、そして吉田沙保里などオリンピックのメダリストを数多く世に送り出している名監督です。
また娘の栄希和も至学館大学在学中のレスリング選手で2014年度全日本選手権60kg級で優勝しており、今後の注目株といえます。
吉田沙保里とぜんそく
吉田沙保里は、レスリング世界選手権13連覇、オリンピック3連覇など数々の記録を打ち立て、霊長類最強女子と呼ばれるまさしく世界最強の女子として知られていましたが、突如吉田沙保里の体に異変が起こりました。
吉田沙保里は、世界選手権前から咳が止まらなくなることがあり、全日本女子レスリング栄和人ヘッドコーチ曰く吉田は「走っても練習でも呼吸が上がり、寝られないことがあった」といい、吉田本人が「何かがおかしい。病気かもしれない」と漏らしたため、病院で検査を受けたところ喘息と診断されたといいます。
吉田沙保里は、練習を休んではいないが、もし病院に行かずに大会に出場していたら大変なことになっていたかも知れず、病院で薬を吸引すると吉田は急に楽になったようで、栄和人ヘッドコーチはひとまず胸をなで下ろしたという。
ぜんそくの種類
栄和人ヘッドコーチの話では吉田沙保里さんは、「ぜいぜい」「ひゅーひゅー」というような喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる症状が出ていないようです。
気管支喘息(ぜんそく)と違って「咳喘息」や「アトピー咳嗽(がいそう)」と呼ばれるものは、喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難がおきないのが特徴といわれており、咳喘息は気管支拡張薬が効くが、アトピー咳嗽には効かないなどの違いはあるものの何れも喘息の前段階といわれており、見極める方法が限られているので見抜けない医者の診断には注意が必要といわれています。
吉田沙保里選手の喘息がどれにあたるのか心配ですが、成人喘息は非アトピー型が半数以上といわれており、今まで喘息ではなかったのにストレスが原因で発症するという例も増え、その患者数は約10年で2倍増という小児喘息を超える勢いとも言われています。
ハウスダストやPM2.5にも注意が必要ですが、成人喘息においてはストレスも気をつける必要がありそうです。
喘息に負けず、頑張ってください! 吉田沙保里選手!