二日酔いってなぜ頭痛が起こるのでしょう。
しかも二日酔いの時って眠りたいのに目が覚めてしまうのは何故でしょうか。
アルコールを飲みすぎるとなぜ吐き気がするのでしょうか。
二日酔いになりにくいお酒ってあるのでしょうか。
みなさんも一度くらいは二日酔いになったことがあるのではないでしょうか。
二日酔いになったことはあるけど、二日酔いのメカニズムを知らないっていう方がほとんどだとおもいます。
二日酔いのメカニズムを知れば、飲み会の次の日でもシャキッっとしていられるのだとしたら、知っておいて損はないですよね。
今回は、二日酔いにならないお酒の飲みかたを考えてみたいと思います。
アセドアルデヒド
二日酔いは、アルコールを多量に摂取した後に起こります。
お酒を飲みすぎて二日酔いになるのですから、二日酔いの原因は当然アルコールということになります。
アルコールは肝臓によってアセドアルデヒド、酢酸、水と二酸化炭素の順に分解されます。
アルコールを分解する過程で発生するアセドアルデヒドは、アルコールそのものより強い毒性を持っており、アルコールの10倍の毒性があるといわれています。
アセトアルデヒドは、血中濃度が10μM以上に上昇すると、顔面紅潮、頭痛、吐き気、嘔吐などの、中毒症状が現れるといわれており、このアセトアルデヒドこそ二日酔いの最も大きな原因です。
また、アルコールを摂取すると、肝臓はアルコールを分解するために体内のいたるところから水分を集めるようになり、血中の水分まで集めてしまうので血液がドロドロ状態になり、結果、脱水症状になるのです。
アセトアルデヒドを分解する酵素の働きを活性化するとして、卵に含まれるLシステインが注目されており、他の食品にはあまり含まれて居ないLシステインですが、卵を食べることによってメチオニンというアミノ酸が体内に入り、これによって身体の中でLシステインを作る事ができるというのです。
システインをたくさん含んでいる食べ物は、同量ならヒマワリの種が一番多く含んでいますが、その次の卵が一番摂取しやすいといわれています。
つまり、卵が二日酔いに効果的といえるのです。
脱水症状と血糖値の低下
アルコールは、利尿作用が強いので脱水症状になりやすく、また脱水症状は口の渇き、頭痛を引き起こし、酷くなれば吐き気をもようします。
さらに、アルコールは糖質を多く含むため、お酒を飲むとインスリンが多量に分泌され血糖値が低下します。
二日酔いで起こるズキズキするような頭痛は、脱水症状と血糖値の低下により引き起こされるというわけです。
自分が二日酔いのときに脱水症状になっているか確かめるには、尿を見ればすぐわかります。
脱水症状になったときの尿は、身体の水分が不足している状態なので濃縮されて黄色い色が濃くなっています。
みなさんもこの濃縮された尿に見覚えがあるのではないでしょうか。
脱水症状を和らげることで二日酔いになりにくいお酒の飲み方があるとすれば、それはアルコールだけではなく水分をとるということです。
アルコールには、上記のような作用があるため、お酒は水分とはいえません。
水やスポーツドリンクなどで、しっかりと水分補給をすることで脱水症状を回復し、血中のアルコール濃度を下げる意味でも水分補給は効果があるといえます。
二日酔いには酵素が効くといわれているので、詳しくは「スプライトは二日酔いに効く」の記事を読んでください。
浅い睡眠
二日酔いのもうひとつの原因として睡眠不足が挙げられます。
アルコールを大量に摂取すると、眠くなるといいますが、アルコールにより神経が高ぶることで眠っても睡眠が浅くなります。
アルコール大量摂取後に充分な睡眠時間をとっていると思っていても睡眠不足となっている場合がよくあるのです。
発泡性酒の方が酔いやすい
ある研究により、シャンパンやビールなどの発砲性酒のほうが、体内へのアルコールの回りが早く、酔いやすいとの結果が出ていることが明らかになっています。
これは、泡に含まれる炭酸ガスにより、腸にアルコールが吸収されやすくなるからだといわれています。
色が濃いお酒には要注意
二日酔いには、上記の他に、お酒の醸造過程で生じる「コンジナー」という化学物質が関係しているとの説があります。
コンジナーは、アルコールに色や風味を加える物質で、黒ビールや赤ワインなど色が濃いお酒に多く含まれ、ジンよりも赤ワイン、ウォッカよりウィスキーというように濃い色のお酒を飲んだ時のほうが二日酔いがひどくなる可能性が高くなるといわれています。
お酒のちゃんぽん
お酒をちゃんぽんする。
いわゆる、色々な違う種類のお酒を飲み合わせることによって二日酔いがひどくなるとの説がありますが、これには根拠が無く、定かではないという結果がでています。
ただし、色々と飲み合わせるとコンジナーの摂取が増える傾向がありますので、酔いやすく二日酔いがひどくなる可能性はあります。
しかし、一種類のお酒でも多量にアルコールを摂取すれば二日酔いになるので直接関係しているとはいえません。
飲酒前に脂肪分を取る
脂肪分を取ることによって、胃の内容物の排出が遅延するため、すきっ腹でアルコールを吸収するよりも脂肪分で防げることは確かであるといわれています。
飲酒前にオリーブオイルを飲むことによって、すきっ腹よりも良いと言われている国もあります。
二日酔いの頭痛の原因とその理由!まとめ
お酒を飲んでいる時は楽しさとお酒に対する依存が高まり、「音楽で変わる味覚と飲酒量」のように後のことを考えずにグイグイとつい飲みすぎてしまいますが、酷い二日酔いになると本当につらいですよね。
賢く飲むということは、二日酔いについての知識を少しでも頭に入れることによって、二日酔いを避けることかもしれません。
「二日酔いの後にお酒はもう二度と飲みすぎないと思う!」、「飲酒は羞恥心を鈍らせる魔物」、「飲酒により脳の働きが悪くなる」などの記事で紹介したように失態を犯してからでは手遅れですから。
でも、もし二日酔いになってしまったらどうしようもありませんよね。
そんな時に効くのがスプライトだという噂もあります!
二日酔いにスプライトなんて聞いたことがないという方も多いとおもいます。
なぜ二日酔いにスプライトが効果的なのでしょうか?
→スプライトは二日酔いに効く! ~アセトアルデヒドの分解を促進する~