ただよう香りに誰もがホッとするコーヒー。
おしゃれなカフェに行くのもいいですが、おいしいコーヒーが自分で淹れられたら素敵ですよね!
というわけで今回は、「ペーパードリップ」の基本テクニックをご紹介。
ポイントさえ抑えれば、あなたも本格的なコーヒーが淹れられますよ。
ペーパードリップについて
豆本来の味が、良くも悪くもストレートに出る「ペーパードリップ」。
豆の挽き具合や温度、注ぎ方などで味がびっくりするくらい違ってきます。
その日の気分までコーヒーの味に出るっていうから不思議です。
なので、確かに安定した味を出すのは至難の業・・・。
ただ、一杯一杯を楽しめるのもペーパードリップの醍醐味ではないでしょうか。
始める前にチェック!これだけは覚えておきたい3つのポイント
ずいぶん唐突ですが、アタマに刷り込んでほしい3つのポイントをここで一気にお伝えします!
コーヒー豆は生鮮品!
いきなり聞いてびっくりされるかたもいるかもしれません。
賞味期限も長そうだし、生ものっていったいどういうこと?
確かにコーヒーは日を置いたところで見た目にあまり変化はありません。
ですが、焙煎したてのものと長らく置いておいたものでは、味や香りに大きな差が出るんです。
その違いが顕著に分かるのが「ペーパードリップ」。
この後、説明します。
コーヒーの味は最初の1滴で決まる!
これから淹れ方を説明していきますが、とにかく大事なのが最初の抽出「ファーストドリップ」です。
そこにコーヒーの旨味成分が全て凝縮されているといっても過言ではありません!
粉と粉の間にお湯の通り道を作ってあげましょう。
もったいないで台無しに!最後の1滴は捨てる
最初の1滴が大切だと言いましたが、最後の1滴はその逆。
はじめのほうで吸い上げられた豆には、もはや苦味や雑味しか残っていません。
「もったいない」は厳禁。
おいしいとこどりしましょう。
今はなんのことやら・・・かもしれないので、「鮮度が命」「最初が旨味エキス」「最後はいらない一滴」くらいに思っていてもらえるといいと思います。
淹れているうちに、だんだんとその意味が分かってくるはず!
ペーパードリップの淹れ方-基本-
早速ペーパードリップでコーヒーを淹れてみましょう。
道具の準備
用意する道具は全部で5つ。
・お好みのコーヒー豆
・コーヒーミル
・ドリッパー
・ペーパーフィルター
・ドリップ用ポット
コーヒー豆を挽く
豆は挽いてあるものを買ってもよいですが、冒頭で言ったように、コーヒーはナマモノ。
挽くと鮮度が一気に落ちるので、できることなら使用する分だけ挽くほうがいいです。
つまんでザラザラした感触が残るくらいの「中挽き」をおすすめします。
一人前、約10g前後。
ペーパーフィルターの折り方にもテクニックあり!
フィルターは、ドリッパーの形に沿うように折ります。
側面と底部は、交互に折ることでバランスが良くなります。
フィルターをドリッパーに設置して、粉が水平になるように均等にならします。
たまにフィルターを濡らしておくほうがいい、と聞きますがこれはNG。
濡らすとフィルターとリブの間に熱の逃げ道がなくなり、フィルターに水の膜ができてしまうこととなり、豆の脂成分が抽出できないからです。
コーヒー豆から油!?とまずそちらにびっくりするかもしれませんね。
生豆には約13%の油が含まれていて、これが抽出されないと、香りが半減してしまうんです。
カップやポット、ドリッパーはあらかじめ温めておくとよいです。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットする
ペーパーフィルタが折れたら、分量のコーヒー粉をペーパーフィルターの中に入れ、優しくドリッパーを揺すって、コーヒー粉を平らにしておきます。
これで準備完了です。
緊張の第一投目
お湯は85℃前後が、おいしい成分をフルに抽出できる温度だといわれています。
ドリッパー用のポットを使って、近くからそっと優しく注ぎます。
お湯を入れる際は、ペーパーの縁に湯を落とすと目詰まりして周囲からの湯だけが染み出し、結果として薄いコーヒーになってしまうので注意。
湯を落とす際は、粉の壁を崩さないように中心に湯を落とします。
ペーパー周りについた粉を湯で落とすのも厳禁です。
蒸らし
一投目を注いだら、15~20秒「蒸らし」の時間を作ります。
この数十秒の間におちた数滴が一番おいしいのです。
なので、ここはしっかり丁寧に。
新鮮な豆だと、このとき一気に豆が膨らむので、呼吸をしているのがよく分かります。
第二投目
「蒸らし」が終わったら、二投目を注ぎます。
中心から外側へ、「の」の字を描くように、これまた静かに注いでください。
湯を注ぐ時は、500円玉くらい範囲で、ポットから出るお湯の量を一定にするのがプロへの第一歩です。
はじめは難しいかもしれませんが、練習すれば量を調整できるようになりますよ。
第三投目~
ドリッパーにたまっているお湯が3分の1ほどになったら、お湯を足しいれます。
高い位置から勢いよく湯を落とすと、穴ができて中に空気が入ってしまいます。
このような状態で外気を含むと蒸らしの意味がなくなってしまうので注意。
やや低めの位置からゆっくりと湯を注ぐようにすること。
ドリッパーを外す
最後はドリッパーにお湯が残っていても、さっと外してください。
覚えておきたいポイント3で言ったように、最後の抽出ぶんは正直取り入れたくないもの。
おいしいコーヒーのためです、こればかりは潔く捨ててしまってください。
タリーズ流 ペーパードリップの美味しい淹れ方 【動画】
まとめ
「鮮度が命」「最初が旨味エキス」「最後はいらない一滴」
何度もしつこいですが(笑)、ポイントはこの3つです!
今日はどんな味だろう・・・と、淹れるのが楽しみになりますよ。
“ペーパードリップの淹れ方~3つのポイントを覚えるだけ!手軽に揃えられる道具で最高のコーヒーを淹れる~” への1件のフィードバック