最近注目を集めているのが、「フレンチプレス」。
誰でも簡単に淹れられ、味にブレが無い。
なのに、豆のうま味を余すことなく抽出できる!
今回は、そんなフレンチプレスを使って、喫茶店さながらの濃厚なコーヒーを自宅で淹れる方法をお教えします。
フレンチプレスとは
フランスで生まれたフレンチプレス。
コーヒープレスとも言います。
ハンドドリップなどはコーヒー粉に湯を通して液を抽出するのに対して、フレンチプレスはポットに入れた粉を金属のフィルターでプレスします。
こうすることで、コーヒー豆から出る全てのものを逃すことなく抽出できるのです。
つまり、美味しいコーヒーはより美味しく、不味いコーヒーはより不味くなるのがフレンチプレスの特徴です。
全ての旨味を抽出するということは欠点でもあり、利点でもありますよね。
しかし、この欠点がたった3つのポイントを押えるだけで利点に変わるのです。
フレンチプレスの淹れ方の3大ポイント
フレンチプレスで気をつけたいポイントはたったの3つ!
詳しい内容は手順の中でご説明するとして、早速フレンチプレスでコーヒーを淹れてみましょう。
準備
準備する道具はたったこれだけ。
・お好みのコーヒー豆
・コーヒープレス
・タイマー
・熱湯
ちなみに、フレンチプレスは色々なメーカーが出していて、それぞれフィルターの細かさが異なります。
コーヒーオイルや微粉の入り方などが変わってくるので、自分好みのプレスと出逢えるといいですね!
コーヒー豆を中粗挽きにする
早速はじめのポイントです。
フレンチプレスで淹れる場合、コーヒー豆は中粗挽き~をおすすめします。ポイント①
コーヒー豆の挽き具合に関しては「コーヒーミルの挽き方と味の違い」を参考にしていただくとして、何故中粗挽きなのか?
フレンチプレスは金網をプレスして、濾すようにコーヒー液を抽出します。
なので、粉が細かすぎると、金網の隙間から逃げ出して、できあがったコーヒーに粉が浮かんでいる状態に・・・。
また、細かいコーヒー粉は雑味やエグミが出やすいことにあります。
それらも全てを抽出してしまうフレンチプレスにはあまり向かないわけです。
というわけで、中粗挽きの粉末を15グラム(1.5人前)計量します。
ちなみに、上質な豆(スペシャリティコーヒー)を使うと、その豆本来の味わいが引き出せるので特におすすめです。
沸かしたての熱湯を注ぐ
ポットに粉をいれます。
湯温が下がらないようにポットはあらかじめ温めておくほうがよいでしょう。
基本の湯量は350cc。
100℃近い熱湯を注ぎ淹れましょう。ポイント②
ハンドドリップなどでは85℃前後の低めの湯温が適正とされていますが、フレンチプレスでは、高温のほうがフルにフレーバーが出せます。
2回に分けてお湯を注ぎます。
まず、1回目のお湯を注ぎ終わると炭酸ガス、粉、液の三層に分かれるので見ていても楽しいですね。
1回目のお湯を注ぎ終わって30秒たったら2回目のお湯を注ぎます。
4分待機でコーヒー液を抽出
お湯を注ぎ終わったら蓋をして、4分待ちます。
ここからが最後のポイントです。
ストップウォッチでしっかりと計ってください。ポイント③
めんどくさいと思うかもしれませんが、こうすることでコーヒーの味にブレがなくなります。
蓋をする前にお湯と粉を混ぜたほうが風味が出るという人もいますので、試してみるのもよいでしょう。
フレンチプレスの淹れ方 ~丸山珈琲~
浮かんだオイルまでがコーヒー
あとは、温めておいたコーヒーカップに入れるだけ。
すると表面に薄い膜ができます。これがコーヒーオイル。
油だと思うと敬遠しがちですが、これこそ風味とアロマを生み出してくれるものなんです。
ここまでしっかりオイルを取れるのはフレンチプレスだけ!
手入れまでしっかりと
コーヒープレスの手入れは簡単。
フィルター部分を少し緩めて、水圧で粉を洗い取るだけでOK。
ぬるま湯のほうがオイルが落ちやすいです。
逆にコーヒーのオイル成分がついたままだと、それが酸化し、次使うときに匂いがついてしまうので、そこだけはしっかりと!
金具がくすんできたら分解し、中性洗剤で洗ったり、漂白剤で付け置きしてください。
バリスタ世界チャンピオン井崎英典に学ぶ【動画】
さて、ここでバリスタ世界チャンピオンの井崎英典さんの動画でフレンチプレスのすばらしさをご紹介したいと思います。
残念ながら井崎英典さんがフレンチプレスでコーヒーを淹れるYOUTUBE動画は削除されました。
楽しみに来てくださった皆様、大変申し訳ございません。
さて、井崎英典さんは、イタリアで開催されるワールド・バリスタ・チャンピオンシップ (WBC)で2014年度、日本人として初めて優勝した日本屈指のバリスタで、人気コーヒー店、丸山珈琲に勤めておられます。
まとめ
基本的な抽出方法をご説明しましたが、淹れ方にあまりアレンジが無いのがフレンチプレスです。
あとはどこまで使う豆にこだわるか。
焙煎2週間以内の新鮮な豆をそのまま味わってみてください。