何ともつらい二日酔い。
ひどい頭痛に悩まされる方も多いことでしょう。
そんな時はコーヒーがおすすめです。
そもそも、二日酔いはなぜ起こるのでしょうか。
カフェインがアセトアルデヒドの排出を促進
実は、体がアルコールを分解する過程でアセトアルデヒドという物質ができるのですが、この物質があのひどい頭痛の原因です。
このアセトアルデヒドを排出できれば、頭痛は収まります。
そこで有効なのがカフェインです。
カフェインは脳の血管の流れを良くし、アセトアルデヒドの排出を助けます。
コーヒーにはこのカフェインが含まれています。
そのようなわけで、ニ日酔いにはコーヒーがおすすめなのです。
二日酔いのメカニズムに関しては、「二日酔いの頭痛の原因とその理由!」や「二日酔いの後にお酒はもう二度と飲みすぎないと思う」を参照してください。
肝機能を助ける効果
コーヒーには他の効果もあります。
そのひとつが肝機能を良好に保つことです。
この点については、いろいろな研究がなされているのですが、九州大学のあるチームの研究では、ビールを1日に1本程度飲む人について、コーヒーを1日に3~4杯飲む人とほとんど飲まない人のγ-GTPの数値を比較しました。
ちなみに、γ-GTPというのは、肝臓や胆管の細胞が壊れた時に出てくる酵素で、この値が低いほど肝機能は良好ということになります。
結果は驚くべきもので、コーヒーを飲む人の方が、γ-GTPが平均10以上も低くなっていたのです。
お酒をよく飲む人にとっては、肝機能は気になるところですので、興味深い結果といえます。
コーヒーで高血圧を改善する
また、γ-GTPの数値は血圧と関連性があります。
このことに注目した三越総合健診センターのチームによる研究では、コーヒーとお酒の摂取量と血圧の関係についての調査が行なわれました。
その結果、お酒を飲む人の場合、1日3杯程度のコーヒーが高血圧を改善することが分かりました。
この効果は、コーヒーを飲み始めて1週間ほどで表われ、その一方でコーヒーを飲むのをやめると血圧が再び上昇する傾向があるということです。
お酒をよく飲む人にとっては、血圧も気になるところですので、こちらもまた興味深い結果といえます。
まとめ
こうしてみると、特にお酒が好きな方はコーヒーを適度に飲むことが、健康のためにもなりそうです。
といってもコーヒーは薬ではありませんので、やっぱりお酒の飲みすぎには気を付けたいものです。
二日酔いに関する記事はスプライトは二日酔いに効くの記事を参照してください。