タコの日本での漁獲量は、減少の一途をたどり、現在タコは高価な食材になりつつあります。
ということは前回の記事で書きましたが、その理由はタコの健康食材としての効能にありました。
タコを食べる国は世界的にみてもごくわずかでしたが、最近の研究でタコに含まれる豊富な栄養素が健康に適していると注目を浴びています。
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タコには、魚介類の中でトップクラスといわれる量のタウリンが含まれています。
タウリンというと「タウリン1000ミリグラム」とかの表示が有名で肝臓にいいとされています。
肝臓への負担を軽減
タウリンを投与した実験用マウスと、投与していないマウスの両方に濃度15%のアルコールを飲ませ、2時間後に血中アルコール濃度を測定すると、タウリンを投与したマウスの方が投与していないマウスよりはるかに早くアルコールを分解できるという結果がでています。
アルコールは、体内に入ると肝臓で分解され、アセトアルデヒドという物質変わり、酵素によってさらに分解されるのですが、この肝臓の分解作業が多大な負担をかけてしまう原因です。
しかし、タコやカキに多く含まれるタウリンには酵素の働きを助ける効果があるので、結果としてアルコールの分解を早めて肝臓への負担を軽くするといった効果がうまれます。
脂肪肝とコレステロール
近年、脂肪肝は、中年層だけでなく若者にも問題になっています。
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態のことをいい、肝臓の肥満ともいえます。
しかし、この脂肪肝は、極めて厄介で危険な症状なのです。
肝臓に脂肪がたまると動脈硬化を始めとする様々な生活習慣病を引き起こす原因となるのです。
タコに豊富に含まれるタウリンは、肝臓に入ると肝臓にたまった中性脂肪を取り除き、脂肪を体の外に排出する働きをします。
タウリンを豊富に含むタコを食事に取り入れることによって脂肪肝を予防できるのです。
また、実験用のマウスに高コレステロールのエサを与えると当然、血液中のコレステロール値が上昇していきます。
しかし、エサの中に1%のタウリンを混ぜて与えることでコレステロールの増加が抑えられるという結果が出たのです。
肝臓の毒素を取り除くろ過機能アップ
肝臓は、体の毒素を取り除く働きをしますが、毒素の排出機能が衰えると有害ミネラルが体内に溜まるようになり、ダイエットしても痩せにい、疲れやすくなる、肌が荒れるなどの原因になることがわかっています。
タウリンは、肝臓の働きを助けるのですから、これら体内に入った毒素を取り除く働きにも効果があるというわけです。
腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素を取り除くには、タウリンを摂取することが必要といえます。
高血圧症に効能あり
正常な人の体は、交感神経に刺激され、心拍の動きを速めことによって血管を収縮し血液量が増えて血管が縮まることで血圧が上昇します。
また、交感神経から腎臓に働きかけて身体から塩分と水分を取り除くことによって血液の量を減らし、血圧の上昇を抑えます。
血圧の上昇、下降ともに交感神経は、重要な役割を果たしています。
タウリンは、この交感神経を抑制する働きがあるので、血圧を正常に保つことに効果を発揮します。
また、タウリンには、ホメオスタシスという生命活動を維持する機能があり、実験によるとマウスにタウリンを与えると、血圧が上がるのが抑えられて、脳卒中を予防できるということがわかりました。
高血圧の要因には、脳にストレスがかかり、緊張のサインが脳から末端神経に伝達され、神経がノルアドレナリンというホルモンを分泌することによって血管を縮ませて血圧を上昇させることもあります。
しかし、そこにタウリンを投与するとタウリンがノルアドレナリンの分泌を抑制し、血管を元の健康な状態に戻し、血圧を正常値に戻してくれるのです。
ダイエット効果
タウリンは、ダイエット効果にも期待されています。
タコに豊富に含まれるタウリンは、血液中の悪玉コレステロールを退治することによって血液をサラサラにし、それにともなって血液循環が良くなり、新陳代謝を活性させます。
新陳代謝が活発になることで、脂肪が燃焼しやすくなり、ダイエットにつながるのです。
みなさんどうでしたか?
このようにタウリンは、たくさんの効能を期待できます。
しかし、人間の身体が体内で合成できる量はごくわずかで、本来必要とする量を摂取しようとすると、体外からの食べ物や健康食品から摂取する方法しかありません。
タコのタウリン効果でみなさんも身体に必要なタウリンをとって健康になりましょう。
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