自宅ではそれぞれお好みの器具を使ってコーヒーを淹れることでしょう。
でも、コーヒー豆の挽き方を気にしたことはないかもしれません。
しかし、最高の1杯を淹れるためには、豆の挽き方にも気を配ることが大切なのです。
豆の挽き方は、抽出する器具に合わせて変えるのが効果的です。
そうすることで、器具の持つ力と豆の味を十分に引き出すことができます。
では、どんな挽き方がどの器具にぴったりなのかを挙げてみましょう。
粗挽き
だいたいザラメ糖くらいの大きさが目安になる挽き方です。
しっかり抽出するまでにある程度の時間を必要としますから、お湯に粉をしっかり漬けて抽出する淹れ方に向いています。
この挽き方にベストマッチな器具は、コーヒープレス(またはフレンチプレスともいいます)やパーコレーターなどです。
苦味があまり出ないため酸味系のコーヒーに適していると言われています。
中挽き
ザラメ糖とグラニュー糖の中間ほどの大きさに挽いたものを中挽きと呼んでいます。
粉で販売されているレギュラーコーヒーはほとんどこのタイプです。
比較的万能で、標準的な抽出時間で淹れることができます。
ペーパードリップ、ネルドリップ、コーヒーメーカー、サイフォンをお使いなら、この挽き方がよいでしょう。
細挽き
グラニュー糖ほどの大きさで、ほぼパウダーに近い状態まで挽いたものです。
細かいため表面積が多くなり、酸味が少なく苦味が強いコーヒーを淹れることができます。
直火式エスプレッソメーカーや水出しコーヒーにはこの挽き方がベストです。
エスプレッソマシーン用としてはさらに細かい極細挽きが使用されます。
コーヒー豆を挽く際の注意点
次に、豆を挽く時の注意点を取り上げたいと思います。
基本的に気をつけたいことは、挽く時の温度です。
豆や挽いた粉が熱をもってしまうと、風味が落ちてしまいます。
特に、高速で歯が回転する電動ミルには注意が必要です。
ではどのようにして挽いたらよいのでしょうか。
コーヒーミルが豆を挽くのに最適
熱をできるだけ避けるようにコーヒーミルを使うことがポイントです。
手回しタイプのミルを使うときは、熱を発生させないようハンドルをゆっくり回しましょう。
熱が出やすい小さな電動ミルの場合は、5秒動作したらいったん止め、5~6回ゆすります。
これを繰り返すことで熱を抑えつつ必要な細かさまで挽くことができます。
コーヒーミルのお手入れ
コーヒーミルのお手入れも忘れないようにしましょう。
通常はブラシなどで残った粉をはらうだけで十分なのですが、水洗いをした場合はしっかり乾燥させることが重要です。
刃がさび付いたりすると大変です。
変な香りがコーヒーに移ってしまわないように、他の食材と兼用のミルは避け、専用のミルを使うようにしましょう。
コーヒー豆と粉の保存方法
最後に、コーヒー豆や粉の保存方法についてもふれておきましょう。
コーヒーの大敵は酸素です。
空気に触れているとコーヒーはどんどん劣化します。
それで、保存するときはなるべく小分けにして密閉容器に入れ、乾燥した涼しい場所に保管しましょう。
また、粉の状態では空気に触れる面積が大きくなり、豆に比べて劣化がはるかに速く進みます。
保存はできる限り豆の状態で行ない、淹れる直前に挽くのがベストです。
まとめ
では、コーヒー豆の挽き方にも気を配り、最高の1杯を楽しみましょう。
コーヒーは、手をかければかけるほど美味しくなることをあなたも実感することでしょう。