コーヒーの日~国際コーヒー機関と全日本コーヒー協会~スタバなどでイベントやキャンペーンも!

coffeeday10月1日はコーヒーの日であるということをご存知でしょうか。

これは、1983年に全日本コーヒー協会により、コーヒーの魅力と美味しさをアピールする狙いで制定されたものです。

なぜ10月1日が選ばれたのかというと、秋から冬にかけてコーヒーの需要が高まることもありますが、この日がコーヒー年度の始まりの日であったからということのようです。

 

コーヒー年度とは

20151001231732現在、世界中でコーヒーが生産されていますが、世界一のコーヒー生産国はブラジルで、全世界の生産量のおよそ3割を占めています。

そのため、ブラジルのコーヒーの収穫高や品質などが世界のコーヒー市場に与える影響は、かなりのものです。

そんなブラジルでは、毎年9月にほぼすべてのコーヒー豆の収穫を終え、翌10月に新たな年度を迎えます。

これに合わせて、国際コーヒー協会によってコーヒー年度というものが10月から始まるものと定められたというわけです。

コーヒー年度とは、ちょうどお米でいう米穀年度と同じようなものです。

お米には新米と呼ばれるものがあるように、コーヒーにもニュークロップと呼ばれるものがあります。

クロップとは作物のことですから何となく意味が分かります。

新たなコーヒー年度が始まる10月1日以降に収穫されたコーヒー豆がニュークロップということになります。

 

世界各国のコーヒーの日

b0309599_2341125もともと、コーヒーの日は統一されておらず、国によってまちまちでした。

特に9月29日をコーヒーの日とする国は、オーストリア、カナダ、スコットランド、ベルギー、イングランド、エチオピア、ハンガリー、インド、アイスランド、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、南アフリカ、スウェーデン、アメリカ合衆国、オーストラリア、ルーマニア、フィリピン、台湾などで、かなり多かったようです。

他の国々の例を挙げると、中国では4月初旬、デンマークでは5月6日、ブラジルでは5月24日、コロンビアでは7月27日、ドイツでは9月の第一日曜日、コスタリカでは9月12日、アイルランドでは9月19日、モンゴルでは9月20日、スイスでは9月28日となっています。

コーヒーの日を10月1日としていたのは日本のほかにはスリランカ、イギリス、パキスタンといった国々でした。

こうして見ると、やはり基本的にはコーヒー年度とよく合わせられているということが分かります。

 

国際コーヒーの日(International Coffee Day)

img_71221_22014年3月に行なわれた国際コーヒー機関(ICO)の理事会で、2015年から、10月1日を国際コーヒーの日(International Coffee Day)に定めることが決定され、翌2015年の7月14日にはICOの本部が置かれているロンドンにおいて、最初の国際コーヒーの日を2015年10月1日とすることをICOの常任理事が発表しました。

これは、イタリアのミラノで開催されるICO第115回理事会の期間とちょうど一致しており、ミラノの万博会場からイベントが始まりました。

さらにこの理事会開催期間には、イタリア政府とEUそしてICOによる世界コーヒー会議(Global Coffee Forum)も開催されています。

この国際コーヒーの日は、コーヒーの多様性やその品質および捧げられる情熱を賛美する日となっており、それに加えてコーヒーの生産に携わる数百万人の農民を支えることを目指して制定されました。

この国際コーヒーの日を定めた国際コーヒー機関(ICO)というのは、コーヒーの生産や輸出に関する国際協定を取り決めたり、生産国と消費国の格差による不公平をなくして価格や供給の安定を図ることを目的として設立された政府機関です。

2016年6月現在では、42のコーヒー豆輸出国と35のコーヒー豆輸入国が加盟しています。

その他、世界中の幾十ものコーヒー協会がこの組織に協力しており、全日本コーヒー協会もそのひとつです。

img_0実は、日本は1964年からICOに加盟していたのですが、2009年にはICOを財政削減のあおりで脱退しました。

しかしながら、2015年5月に全日本コーヒー協会の強力な働きかけもあり再びICOに加盟しています。

したがって、国際コーヒーの日が定められた時には日本はICOに加盟しておらず、発言権もなかったわけです。

それでも、30年以上前から10月1日をコーヒーの日に定めて広報活動を行なってきた全日本コーヒー協会にとっては、たいへんうれしい結果となりました。

 

キャンペーン

コーヒーの日である10月1日には、スターバックスをはじめ多くの会社により無料またはサービス価格でコーヒーを提供するイベントが行なわれています。

他にも、SNSを通じてクーポンやお得情報を配信したり、ギフト用としてグリーティングカードを販売したりするところもあります。

コーヒーはすでに国民的飲料として日本にも定着していますが、こうしてコーヒーの魅力や美味しさがさらに伝わり、盛り上がってゆくとよいですね。

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