ダイエットをしている人でも、お酒のカロリーを気にしたことがない人が多いようです。
揚げ物や甘いお菓子などのいかにもカロリーが高そうなものは敬遠していても、お酒についてはそれほど意識せずに飲んでいるということがあるのではないでしょうか。
実はお酒は意外とカロリーが高く、そのことを忘れていると、いつまでたってもダイエットに成功しない、なんていうことになります。
イギリスのある慈善団体の行なった調査によると、成人の33%がカロリー計算をしていたのですが、お酒のカロリーを入れて計算するのはわずかに10%しかいなかったということです。
イギリスでは、お酒のカロリーの多さはあまり認知されていないようで、ダイエットに取り組んでいる人でも、お酒の量を減らそういう人はほとんどいないとのことです。
お酒のカロリー
この状況は日本でも似たようなものかもしれません。
では実際に、いろいろなお酒にはどれくらいのカロリーがあるのか例を挙げてみたいと思いますが、その前に目安としてお菓子などのカロリーを知っておくとよいでしょう。
板チョコの場合は50gが1枚でだいたい280kcal、イチゴのショートケーキが1切れあたり340kcalほどあります。
チーズバーガー1個やポテトチップス60g1袋で同じく340kcal程度になります。
鶏のから揚げは1個30gとして約70kcal、ご飯が1膳でおよそ235kcalです。
では、各種お酒のカロリー一覧を見ていきましょう。
・ビール1缶 (500ml) 210kcal
・日本酒1合 (180ml) 190kcal
・赤ワイン1杯 (213ml) 170kcal
・白ワイン1杯 (213ml) 165kcal
・ウイスキー1杯 (60ml) 144kcal
・焼酎1合 (180ml) 252kcal
・ブランデー1杯 (60ml) 144kcal
・シャンパン1杯 (213ml) 80kcal
・紹興酒1合 (180ml) 230kcal
その他、カクテル類は1杯で150kcalから200kcal程度となっています。
アルコールは太る?太らない?
このように、意外にもお酒はハイカロリーなのです。
赤ワインを1本空けるとチーズバーガー2個分相当のカロリーを摂取することになるとは、ほとんどの人は考えないでしょう。
ビール1本でもご飯1膳分です。
お酒だけならともかく、たいていの場合はおつまみも美味しくいただきながらということになりますから、トータルで考えるとかなりのカロリーになります。
ダイエットをしている人のほとんどは、ケーキやチョコレートなど甘いものをできるだけ控えるようにしていると思います。
しかしお酒についてはどうでしょうか。
お酒のカロリーを考慮しないことで、せっかくのダイエットの努力が水の泡になっているかもしれないのです。
エンプティカロリーの落とし穴
エンプティカロリーといって、アルコールから摂取したカロリーは体に蓄積されないと言われることがあります。
これにもちょっとした誤解があり、実際にはアルコールのカロリーが優先的に消費されることによって体に蓄積されないためにそう言われているのです。
つまり、アルコールのカロリーを消費するまでの間は、他からのカロリーを使わないため、結果的として余分なカロリーは脂肪となって体についてしまうのです。
その他、アルコールに関する記事は覚えておきたい「飲酒の豆知識」18選を参考にしてください。
アルコールは太る?太らない?まとめ
お酒は楽しいひと時をもたらしてくれる素晴らしい飲み物です。
特にダイエットをしているなら、そのカロリーをしっかりと意識しながら健康的に飲むようにしましょう。
最適な飲酒量さえ守ればアルコールは健康に良いといわれていますし、脂肪肝になるリスクだって減らせるそうです。
→最適な飲酒量で健康になる秘訣! ~お酒が脂肪肝のリスクを減らす~